シェフと、ワインと、テロワール
そして、厨房で素晴らしい料理を生み出していくエグゼクティヴ・シェフには、大東和彦氏が就任。東京の「ブノワ」では、オープン時から副総料理長を勤められていた方で、現在31歳。
注)2012年現在、大東シェフは独立されて大阪北浜に「
エッサンシエル」を開業されました。現在のエグゼクティブ・シェフは、元ベージュ アラン・デュカス東京の副料理長をされていた上野宗士さんです。
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厨房内のグリル(C)Le Comptoir de Benoit |
こちらは鉄板焼き(C)Le Comptoir de Benoit |
さらに、「火入れ」に関しても、厨房には、軽い火入れ用の「鉄板焼き」、炭火用には「グリル」を取り入れるなど、徹底した日本人向けの要素もあり、料理のグレードを一層高めています。
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「エスカルゴのバター焼き」(C)Le Comptoir de Benoit |
「ブッシュ・ア・ラ・レーヌ」(C)Le Comptoir de Benoit |
料理に関しては、「エスカルゴのバター焼き」や「ブッシュ・ア・ラ・レーヌ」、「地鶏のロティ」に「川カマスのクネル ソースナンチュア」など、フランス料理好きな方なれば、誰もが納得する伝統料理が並びますが、「大阪のテロワール」が料理コンセプトなだけに、使われているのは関西一円から取り寄せた上質なものばかり。例えば、魚貝は大阪湾や淡路・和歌山、牛なら徳島、野菜は地元の有機野菜を使うなど、大阪というよりも、関西全体のテロワールが感じられる地元に根付いたものとなっているのです。
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ワインセラー。(C)Le Comptoir de Benoit |
また、これら料理に合わせるワインも多彩に揃っており、「コート・デュ・ローヌ」は、コンドリュー、サンジョセフ、エルミタージュ、リムー、サブレ、ヴァンソブル。「ボルドー」なら、リュサック・サン・テミリオン、コート・ド・ブラン、フロンサック。そして「南」はラングドッグ、ルーション、コルビエール、コルス。「ロワール」はミュスカデ、ソミュールなど、ワインリストも多種多彩。とはいえ、ここはあくまで「ビストロ」。「マリアージュ」なんて難しいことは考えずに、ソムリエにお任せして、後は料理とワイン、そして仲間達と楽しく美味しい「フェット(パーティ)」に徹すればオッケー。ビストロは飲んで食べて愉しんでなんぼです。