尾辻かな子さんのお母様を中心とした「LGBTの家族と友人をつなぐ会」も神戸でがんばっています |
しかし、「パレードをやるのは大変」と言ってるだけではいっこうに全国各地に広がってはいきませんし、何とか方法はないものか…という思いから、全く新しい、実に見事な方法が編み出されました。それが神戸のパレードです。神戸では、毎年5月に市をあげての「神戸まつり」という大イベントが開催されますが、その「神戸まつり」のお祭りパレードに参加するというスタイルで、少人数・低予算でしかもものすごくアピール力の高い(観客が多い)パレードが実現したのです。
「市民なら誰でも参加できる」お祭りは、すんなりとセクシュアルマイノリティのフロートを許可してくれました。そして2006年5月、第1回目の神戸LGBTIQプライドマーチが開催されました。最初は「なんでおかまが歩くんだ」という苦情が神戸市に100件も寄せられたそうです。しかし、窓口である国際交流課の方が苦情に対応してくれたんだそうです。
初めは15人だった参加者も、翌年以降には100人単位まで増えて、昨年からは名称を「KOBEふれんどりーマーチ」に変えて(しかし、残念ながら新型インフルエンザの影響でお祭りパレード自体が中止になってしまいました)、今年に至ります。
晴天の下、大勢の人たちの前でパレード!
4時過ぎ、会場付近に到着。「おまつりパレード」に参加するいろんなグループが待機していました。サンバカーニバルな人たちに比べると僕らは地味だったかもしれませんが、それでもドラァグクイーンの方たちは写真をバシバシ撮られていました(神戸まつりのフォトコンテストというのがあるそうです。もしかしたら…?)
フラワーロードという市内最大の目抜き通りを行進するのですが、予想してたとはいえ、その道幅の広さ(8車線くらいあります)と観客の多さ(つまり、ステージの大きさ)には、やっぱり驚きました(正直、ビビりました)。地元サンテレビの生中継用カメラにも撮られていました(中継は5時で打ち切られるので、実際は放送されていないようでしたが)
ふつうに歩いてたら申し訳ない…ショーアップしなきゃ!とドキドキするような大舞台でした。昔、1000人の前でショーをやったことはありますが、こんなに注目されるのは初めての経験。女装してトラックに乗っていないことが本当に悔しかったです(笑)
約40分のパレードを終え、みんなでフロートの前で記念写真を撮り、晴れ晴れした気持ちで解散しました。集合場所に戻った後も「楽しかったですね」と余韻を楽しんだり、「おつかれさまでした」と苦労をねぎらったり、アフター的な雰囲気がありました。
パレード終了後に撮った集合写真。みなさん、おつかれさまでした! |