東京で映画祭が2つも!
今年も7月に、新宿バルト9および青山スパイラルホールで東京国際レズビアン&ゲイ映画祭(TILGFF)が開催され、『イングリッシュマン・イン・ニューヨーク』をはじめ、ベルリン映画祭など海外で話題になっていたゲイ映画の数々を観ることができました。
9月の連休には第2回目のアジアンクィア映画祭(AQFF)が開催され、ここでしか観ることができないようなアジアの傑作クィア(セクシュアルマイノリティ)映画を堪能することができ、アジア映画ならではのアツさと、深い感動に襲われました。
ゴトウが「今年観たゲイ映画のベスト10は?」と尋ねられたら、『ミルク』はもちろんとして、この2つの映画祭で観た作品を大量に挙げると思います。たとえば、TILGFFで観た『パトリックは1.5歳』『トゥルー・ラブ?』『シェフズ・スペシャル』、そしてAQFFで観た『ママに花束を』『無口な情熱 -SIKIL』『蛍の光』は間違いなくランクインします。それぞれ詳しくお伝えできないのが残念ですが、腹の底から笑ったり、号泣したり…忘れることのできない映画体験でした。
そんな素晴らしい機会(世界に誇れる映画祭)を毎年プレゼントしてくれるスタッフの方たちに、心から感謝したいと思います。
東京国際レズビアン&ゲイ映画祭2009@新宿バルト9のオープニング。ドラァグクイーンのマーガレットさんとレイチェルさんが華やかに会場を彩りました |
雨ニモ負ケズ…レインボー祭り10周年
2000年、パレードの後夜祭として初開催され、二丁目仲通りにまさかの花火が打ち上げられたことで大勢のゲイたちを号泣させたレインボー祭り。二丁目振興会のみなさんの尽力のおかげで、パレードが行われなかった年にも休まず続けられ、今年で10周年を迎えることができました。
夏の日の夕方、歩行者天国になった二丁目仲通りに大勢のゲイたちが集まり、お酒を飲みながら友達どうししゃべったり抱き合ったり。ブラス演奏や野郎神輿などのストリートパフォーマンスも楽しみ、あとは恒例のエイサー…というところで、大雨に見舞われました。たくさんの傘が見守る中、ゲイのエイサー団体「新虹(あらぬーじ)」のイケメンたちは、雨にも負けず、勇壮な演舞を披露し、虹色の風船が空に放たれ、感動のうちにお祭りはフィナーレを迎えました。
昨年来、秋葉原の事件の影響で警察の規制が厳しくなり、路上にステージやブースを置くことができなくなり、今までに比べるとハデに盛り上がることができなくなったレインボー祭りですが、それでも、数千人のゲイたちのパワーが二丁目を生き生きと活性化させ、「ゲイでよかった」という思いを共有できた、本当にいいお祭りだったと思います。「二丁目ばんざい!」と言いたくなりました。
レインボー祭りとしては初めて雨に見舞われましたが、雨に負けずに踊るパフォーマーの方たちの姿は大きな感動を呼びました |