セクシュアルマイノリティ・同性愛/映画・ブックレビュー

史上最強のハッピー~『マンマ・ミーア!』(2ページ目)

ミュージカル映画史上最高の傑作と言われる『マンマ・ミーア!』。ぜひ映画館で、素晴らしくハッピーな体験をしてください! というわけで、その魅力やオススメポイントを解説しちゃいます。

後藤 純一

執筆者:後藤 純一

同性愛ガイド

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ABBAの音楽は永遠の宝箱


サントラ
古いようで古びないABBA。これでもかと名曲が詰まった永遠の宝箱です。このサントラもかなり売れています
「ABBA? いいかげん古すぎ~」「70年代でしょ? 生まれてないからわかんな~い」という方もいるかもしれません。が、解散後10年経ってリバイバルブームが訪れ、ベスト盤が全世界で2500万枚も売れて、マドンナが『ハング・アップ』で『ギミー!ギミー!ギミー!』をサンプリングし、今なおミュージカル『マンマ・ミーア!』がロングラン公演を続け、こうして映画も大ヒットしているように、「ポップ・ミュージックの完成者」と言われるABBAの音楽は、今もなお愛され、新たなファンを生み出しています。

ABBAの音楽は、ジンセイのヒミツや、愛や、歌やダンスの素晴らしさや、生きる喜びが宝石のようにキラキラと輝きながら詰まっている、大切にとっておいて時々開けてみたくなる宝箱のようなものです。アラジンの魔法のランプのように「ダンシング・クイーン」や「チキチータ」や「ウォータールー」という女神を取り出せば、夢のような時間を生きられるのです。

そして、シドニーのゲイクラブで『プリシラ』ショーがあれば、観客のゲイたちはみんなで『マンマ・ミーア』を大合唱!しますし、世界中で(もちろん二丁目でも)ドラァグクイーンがABBAショーを披露しているように(僕もやりました)、ABBAの歌はレッキとしたゲイアンセムです。

そんなABBAの世界をそのまま映画にしたような、底抜けに明るくハッピーな、宝箱をぶちまけたような映画、それが『マンマ・ミーア!』です。

ABBAの名曲の数々を無理矢理つなぐのではなく、こうも見事にアレンジしたか!とうならせる、絶妙なストーリー展開に、ABBAファンもきっと大満足することでしょう。
大ヒットするのもうなずけます。


ABBAがかかれば体が思わず動いちゃう!

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