国際結婚/国際結婚アーカイブ

赤ちゃんがやってきた[2] 夫と共に46時間

予定日を3日過ぎ、ようやく陣痛がきました。いざ、病院へ。スコットさんも万全の態勢で付き添ってくれます。しかし、ここからが長かった! 新型インフルエンザの思わぬ影響も……

執筆者:シャウウェッカー 光代

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2008年から、実在の国際結婚カップル=スコットさん&直美さんに密着取材させていただいているリアルレポート。その第25話です。

今までのお話は
 第1話 「運命? 偶然? 初めての逆ナンパの出会い」 から
 第23話 
「アメリカでの披露宴[3] ファッション拝見!」
までをご覧ください。

赤ちゃん誕生までの様子は、先に
  第24話 
「赤ちゃんがやってきた[1] 臨月に引越し!?」
をどうぞ!

陣痛が! そこで夫が始めたことは……

三脚の具合いを確かめて……
予定日は9月11日でしたが、その日を過ぎてもなかなか徴候が現れません。初産は遅れることが多いからと周囲の人に言われ、お2人は比較的落ち着いていたそうです。

やっと陣痛がきたのが、9月16日の朝。スコットさんの出勤後に10分間隔となり、連絡を受けて、スコットさんは急遽帰宅。出産に立ち会いたいからと申し出で、上司の許可は既にとってあったのです。そして直美さんのお母さんも来てくれました。

ここでスコットさんが、まず行なったことは……
なんと、大きなおにぎりを作り始めたのですって!! もちろん梅干し入り!(→おじいさんの梅干し) 5~6個作って、「よーし、これでがんばれる!」と満足そう。おにぎりで事態に備えるなんて、スコットさん、本当に日本人の心を持ってます♪

次に準備したのは三脚です。後述しますが、今回、ある理由から、病院に入れる人が家族1人だけと限られていたのです。そこでスコットさんがいろいろ準備をしていたというわけ。三脚も、いざ産まれるとなったら、落ち着いてカメラで撮っていられるか分からなかったので、持って行って設置しようと考えたのだそうです。

いざ、病院へ

家を出る前の「母」の姿
病院に行くのが早すぎて帰されるのが嫌だったので、陣痛が始まっても、間隔が5分になるまでガマンしていました。

間隔が5~6分になり、痛みが強くなってきたお昼頃、いよいよ病院に行くことに……。お母さんに見送られ、家を後にしますが、この時お母さんは「ああ、この後が大変だろうなあ……」と思っていたそうです。なぜなら、お母さんも直美さんご兄弟を産むとき、難産だったから。ご自分と体型が似ている直美さんを見て、きっとお産も同じだろうと思っていたそうです。
はたして……

新型インフルエンザの思わぬ影響

お2人は午後2時頃病院に着いて、入院の説明を受け、分娩室前の準備室で待機することに。

実はこの時期、日本中で新型インフルエンザが流行の兆しを見せており、病院では厳戒態勢がしかれていました。分娩の日も、病院内に入れるのは家族1人だけ。だから、お母さんがつきそうことは許されなかったのです。この態勢は、赤ちゃんが生まれた後までずっと続きました。


そして、病院での状態は……?


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