機内ですることはコレ
機内では全員に「健康状態質問票」という調査用紙が配られました(下の写真)。内容は簡単なもので、質問は3問だけです。できるだけ大きくしてみましたが、読めますでしょうか? 裏面は英語になっています。質問の後に、署名と連絡先等を書く欄があります。これが大事。旅行者ですとここには最初のホテルの住所と電話番号しか書かないので、それで追跡調査ができなくなっているんですね。
出発前にハワイでも感染者が出たというニュースを聞いたので、だったらハワイ帰国便も到着後機内で検疫があるのだろうと思っていたら、意外にもすんなり普通に降りられました。そして、空港建物内でいちばん最初に通ったのが検疫カウンターだったのです。
検疫にて。本土渡航者はチェックが厳しい
飛行機から降りると、通常は入国審査が最初にありますが、その前の段階で似たような横長のカウンターが設置されていて、検疫官が何人も座っています。我々はその前に一列に並び、順番を待つのです。そして機内で書いた「健康状態質問票」を提出し、いくつか質問を受けます。検疫官の質問 「どちらへ渡航されましたか?」
私 「サンフランシスコとハワイです」
この時、検疫官の表情が明らかに変わるのを見ました。
検疫官 「地元の人との接触はありましたか?」
私 「はい」
検疫官 「どのようにですか?」
私 「どのようにって、普通に会話を……」
「では、こちらにも記入してください」と、デスクの下から新しい質問表が出てきました。ほかの人たちがチェックを終えてどんどん通り抜けて行く中、私たちはスゴスゴと後ろに戻って、機内で書いたより詳しい質問に、また新たに回答しなければなりませんでした。
機内の質問表と同じく、裏面は英語です |
この紙には簡単な注意事項が書いてありますが、最後の1行はなかなか胸に響くものがありました。
「これは、あなたはもとより、ご家族を守るためのお願いです。」
ちなみに、私たちはサンフランシスコでもハワイでも、熱や咳などの症状がある人との接触は皆無でしたし、自分たちの健康状態も何の問題もありませんでした。
これで検疫も入国審査も無事終了。晴れて入国できました!!
が……
実は、これだけでは終わらなかった……