ガイドの取材秘話<3>
2008年はスコットさん・直美さんカップルに本当にお世話になった年でした。「ガイドの取材秘話<1>」にも書きましたように、当初はのんびり構えていた私。月1回くらいの記事でお2人の状況をフォローしていこうと思っていたのです。ところが事態は急展開。“事実は小説より奇なり”を実感させられました。
「同時進行」がモットーでしたから、最初のころは、とにかく早く現時点まで追い付かなければと必死でした。なるべく飛ばして行きたかったのですが、インタビューを始めてみたら、面白いエピソードがテンコ盛り♪ これはカットするわけにはいかないと、うかがったお話のほとんどを記事にしました。
しかし……
「ガイドの取材秘話<2>」に書いたように、まったく予期せぬ展開が待ち受けていたのです。あの時は、本当に取材者としても友人としてもつらく、連載の続行を迷ったりもしました。こうして密着レポートを続けてこられたのは、ひとえにお2人の前向きなお気持ちのおかげです。
その後も、お忙しいお2人の邪魔にならないようにと思いつつ、本当にいろいろな出来事が次々に起こるので、結局、かなりの本数を書かせていただくことになりました。
密着レポートの目的は?
この連載の目的は、大きく2つありました。1つは、交際中・婚約中も含めて未婚のみなさんに参考にしていただきたかったこと。状況は違っても、参考になる出来事がいっぱいあるはずなのです。たとえば、親の反対とか自分自身の迷い、将来への不安など。国際結婚に際する普遍的な事柄ばかりです。
具体的には、スコットさんをなかなか父親に紹介できないくだり(第2話 「交際発覚! きっかけは姪っ子のおしゃべり」)や、直美さんの気持ちが結婚に向けて大きく動くきっかけ(第3話 「家族に会うことが決意の決め手に!」)などです。これらは同じ状況にある方々にはかなり参考になったと思うのですが、いかがでしょうか?
当サイトのバックナンバー『今年こそ家族の同意を勝ち取ろう! 第3弾 親の反対を乗り切る10カ条(1~4)』にある「家族や親戚の誰かを味方につける」「彼・彼女を両親に会わせる」を、偶然にもお2人は実践していたわけですが、その成功していく過程がよく分かります。
ちなみに、最初は反対している風だった直美さんのお父さん。今では義理の息子のスコットさんにメロメロだそうです。第18話 「スコットさんちのサンクスギビング」で手際よく作ってしまった石窯にたいそう感心し、ご自分の誕生日が近かったため、「これは俺への誕生日プレゼントだなあ」とうれしそうに言っていたとか。ターキーを焼いてご近所の人を招いたときは、さりげなく婿自慢をしていたそうですよ。
もう1つの目的とは……?