国際結婚/国際結婚アーカイブ

ルーツをたどる旅[3]…家族の絆が深まって(2ページ目)

スコットさんご家族との旅行も後半に。今度は大阪を拠点に周辺の観光をする予定です。西宮では、おじいさんたちの古い知人となつかしい再会がありました。

執筆者:シャウウェッカー 光代

  • Comment Page Icon

西宮での再会

その後、おじいさんはアメリカでガンの研究に携わります。医者ではありませんでしたが、大学の研究室で研究員として働いていました。その当時、日本から来ていた医師がいて、ともに研究を進めていたそうで、2人が白衣を着て一緒に写っている写真が残っているそうです。

日系人が多い地域とはいえ、まだまだ日本人在住者は少なかった時代。年齢も近かったと思われるお2人は、お互いにいい友人になれたのでしょう。個人的にも親しくなって、家族ぐるみの交流があり、医師の奥様とおばあさんも仲がよかったそうです。女性同士、料理や子育てのことなど共通の話題が多かったかもしれませんね。

ケアホームに医師の奥様を訪ねました
医師ご一家が日本に帰国した後も、手紙のやりとりなどはあったそうで、おじいさんが日本に来た時に訪ねたりしていました。数年前、その医師は亡くなられたそうですが、奥様はご健在で、現在住んでいらっしゃるケアホームをみんなで訪ねたそうです。


記念写真を撮るスコットさん。前列左が医師夫人で、その左後ろが娘さん
夫人は娘さんと2人で迎えてくれました。挨拶をすませた後は、積もる話もあるでしょうから、おじいさん・おばあさんと4人で話していただくようにして、スコットさんたちは別室で待っていたそうです。



夫人と仲がよかったおばあさんとは涙の別れになりました
なつかしい再会にも、やがて別れの時が来ます。お互い高齢ですから、これが最後の機会になるかもしれないことは分かっているのでしょう。若い頃、ガン研究に情熱を傾ける夫たちをサポートしながら、親交を深めた夫人とおばあさん。別れの時は、手を取り合って泣いていたそうです。

別れのつらさは、家族全員が感じていました。みんな目に涙をためて、でもこぼれないように必死でこらえて……。誰も淋しいとか悲しいとか言わずに(言葉にしてしまったら、おじいさんたちはもっとつらくなるかもしれない……)、そのことには触れないようにして、次の目的地に向かって出発しました。

「みんな大人だなあ……」
いつもと変わらない雰囲気の車内で、直美さんはそう思ったそうです。お互いを思いやる家族のあたたかなぬくもりが伝わってきました。

姫路城

日本一美しい城といわれる姫路城
その後、一家が向かったのが姫路城。白壁の優美な姿から、別名「白鷺(しらさぎ)城」とも呼ばれ、世界遺産にも登録されています。スコットさんおすすめの場所ですが、家族全員が行ってみたかった所でもありました。特におじいさんの希望が強く、お城の内部も見学し、天守閣の急な階段もがんばって上っていらしたそうですよ。


おじいさんたち帰国の前夜、スコットさんに言われたこととは……


  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます