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挙式ウラ話 「花嫁の手紙」は白紙だった!?(3ページ目)

前回はスコットさんと直美さんの結婚式をガイドがリポートさせていただきましたが、当事者から見た舞台裏はどんなだったのでしょうか? うかがってみたら、驚きのエピソードがいっぱいでした!!

執筆者:シャウウェッカー 光代

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「花嫁の手紙」、実は白紙だった!!

この手紙には、呼びかける人の名前しか書かれていません
披露宴会場を感動の渦に巻き込んだ「花嫁の手紙」。実はあの手紙、白紙だったのだそうです!!

これには驚きましたねえ~。そして、真っ先に思い出したのが、今年8月、漫画家の赤塚不二夫さんが亡くなった時、タモリが読んだ弔辞が実は白紙だった、という出来事でした。結婚式の話で葬儀のことを引き合いに出したくはないのですが、でも周りの人を感動させたという点は、見事に一致しています。

最初は直美さんも原稿を書いて用意していたのだそうです。結婚式の前日、たまたまアパートで1人になれる時間が2時間ほどあり、その時、静かにご家族のことを想いました。一人一人の名を声に出して呼びかけ、心の中で向き合い、浮かんでくる想いをメモしていったそうです。そして清書したのですが、結局その原稿は一度も見ませんでした。

当日、直美さんが手にした紙に書かれていたのは、家族をはじめ呼びかけたい人の名前だけ。あとは白紙でした。その時出てくる自分の言葉で伝えたかったから…だそう。すぐ横でサポートしてくれたスコットさんも、手紙を見て白紙だったので、一瞬びっくりしていたそうです。

直美さんはこの時間を活かし、ふだん相手に言えないことを伝えたいと考えました。ご両親、お姉さん、そのダンナさん、お兄さん、弟さんたちに「みんな大好きだよ~。末永く一緒にいようね」ということを伝えたかったのだそうです。

また親戚やご近所の方たちとは、かつて誤解からギクシャクしたこともあったそうですが、そんな過去を払拭し、「結婚式でこんなことを言ってくれた」と思い出してもらい、安心して信じてもらえるようなメッセージを伝えたかったのだそうです。それによって、少しでもお父さんたちが生きやすくなれるように……。そんな貴重な機会と捉えていました。だからこそ、書かれたものを読むのではなく、自分の言葉で伝えたかったのです。

本当に、今思い出してもジーンとしてしまう「花嫁の手紙」でした。どなたにも当てはまる方法ではありませんが、原稿を読むより、つたなくてもナマの言葉のほうが、時に人の心を動かす力を持つことがあるのですよね。


次ページでは、国際結婚ならではのこんなことが……


 

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