今度は名刺でOK!?
2人の間での結論は出たものの、まだ登録できたわけではありません。実際に通称名登録するためには、今度は「山田」が日常使われている姓であることを証明しなければならないのです。私たちの場合は、それでたいへん苦労しました。市役所の人に言われ、さっそく身辺を探し出すスコットさん。「その名前で宛名書きされた封筒などがあるといいんですけど……」と、分厚い規定書のようなものを調べている係の人。そうそう、私たちもそう言われましたっけ。
そのとき、スコットさんが見つけたのは名刺でした。会社で最初に作った名刺は「山田」にしてあって、それが1枚、お財布の中に残っていたのです。係の人が「ああ、それで大丈夫ですよ!」と受け付けてくれたので、通称名登録できることになりました。
でもねー、私たちの時、名刺は不可だと言われたんですよ。自分でも作れてしまうものだからダメだって。いくつかの自治体のホームページにも、やはりそう書いてありましたが、スコットさんの場合は、会社で作ったものだったからよかったのでしょうかねえ。この規定はいまだに自治体によって異なるなど、曖昧みたいです。
やっと本題の「婚姻届」!
さあ、やっと名字の問題も解決し、通称名登録もできたので、いよいよ本題の婚姻届です。婚姻届には通称名は書けないので、スコットさんの名前はこの時は「ヤマダ スコット」と書きます。ややこしいですね~。既にお2人の記入がすんだ婚姻届の証人欄に、夫と私がそれぞれ署名し押印を。緊張の一瞬です。そして、お2人の手から係の方に提出して、無事に受理されました! これでスコットさんと直美さんは晴れて「夫婦」です!!
今まで、……というか、ついさっきまで、いろいろあったので、手続きが無事終わって、本当によかったと思いました。思わず「おめでとうございまーす!」と拍手! 窓口の方たちも祝ってくださいました。
コーヒーで乾杯しました! |
傷はすぐには癒えないと思いますが、ここまでおつらかった分、もっともっと幸せになっていただきたいなぁと、心から願った昼下がりでした。
ガイドは、ささやかなサプライズを用意していました……♪