国際結婚/国際結婚アーカイブ

カフェ好きの私、コーヒー嫌いの夫 <2>(2ページ目)

カフェについて嗜好や考え方の違う私たち夫婦は、ある日テイクアウト・コーヒーの紙カップをめぐって大ゲンカ。それが“話をする”ことで、意外な展開を見せていきます。

執筆者:シャウウェッカー 光代

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話してみるもんだ…… 妻の気持ち


夫にまだ話していなかった“理由”とは、私がなぜカフェが好きでそこに行きたがるか、ということでした。

前編「カフェ好きの私、コーヒー嫌いの夫<1>」で書きましたが、コーヒーが好きというだけでなく、“カフェの雰囲気”や“カフェで過ごす時間”が好きなのです。みんながくつろいだり、憩ったり、楽しんだりしている、和やかな空間が好きなんですよね。
極端な話、別にコーヒーを飲みたくなくても、カフェに行くことはよくあります。

そんなことを夫に話すと、今度は彼のほうが「へえ~、初めて聞いた」というような顔をしました。
彼にとって、カフェとは、コーヒーを飲みたかったり、お腹がすいたり、人と話したりするために行くものだったのでしょう。つまり、何かの必要性がある時……。

ただその時間と空間が好きだから…という私の理由は、意外であり、新鮮であったかもしれません。

一方、私は、<1>で書いたように、そもそも「“人は普通こういう場所と時間が好きなんだ”と、何の疑いもなく思っていました」から、夫の反応を見て、「カフェに行く目的が、コーヒーだけじゃなく、くつろいだり和んだりするためでもあるとは、まったく思っていない・感じていない人もいるんだ」と、また新たな発見をした思いでした。

そう、そこに大きな溝があったのです。私の考え…というか思い込みが、大間違いであることにも気がつきました。
人は誰でもカフェが好き? ……そんな訳ないのです! 別段好きじゃないとか、嫌いな人だっているはずなのです。自分の尺度だけで計っていたなんて、とんでもなく傲慢でした。

体力の違い…… これも大事


もう1つ、彼に話しておくべき“小さな理由”がありました。
それは、男女の体力の違い。

いくら元気でパワフルな女性であっても、男性とずっと同じ行動をしていたら、やはり先に疲れるものです。体力の違いはしょうがない……。
同年代だったらまだいいけど、ウチは夫のほうが若いですから、さらに差が出てきます。これも、自分がつい頑張っちゃうから、相手は気づかなかったりするんですけどね。

でも、頑張り過ぎは禁物。ムリな時はムリと早めに言ったほうがいい。
そんなことが段々分かってきていた私は、この機に彼に話しました。ずーっと歩き通しの時は、30分でもいいからブレイクがあると、また体力が戻って、同じペースで歩けるようになる、と……。それも、カフェに立ち寄りたい理由の1つである、と……。

これも、彼にとっては、今まで考えてもみなかったことのようで、「ああ、そうか」という顔をして、納得してくれました。
やっぱり言葉にして伝えなければ分からないことって、お互いたくさんあるんですね。


この後、夫にびっくりするような変化が!? → 

 

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