チキン離婚事件!?
アジア人同士のカップルでも、いろいろ問題はあるようですよ。ご主人が香港出身のご夫婦のケースです。
彼がけっこうグルメなので、奥さんのほうもおいしい中華をマスターしようと頑張っているようでした。
ところが、食材が豊富すぎるのが中華料理。今まで日本ではお目にかかったことがないような材料や扱い方が分からない食品、使い方を知らない調味料がたくさんあって、驚きと戸惑いの日々だったそうです。
ある日、ご主人が丸ごとのチキンを買ってきました。中華街などで、よく逆さに吊るされているやつです。
奥さんは、とりあえず見よう見まねで準備して、お皿に並べ、テーブルに出しました。ところが、そのチキンにコウモン(お食事中の方、すいません)が付いていたのだそうです。
香港では、その部分をカットして料理するそうですが、そんなことは知らない彼女……。知っているだろうと思っていた彼……。お皿にのったコウモン付きチキンを見て、烈火のごとく怒り出しました。
「俺にこんなもん、食わせる気かあーっ!?」
(テーブルをひっくり返したかどうかは、定かではありません)
そして、冗談ではなく本当に、あやうく離婚になりそうになったとか……。
今は“笑い話”になっているのでよかったのですが、このように、まったく違う食文化の中で育ってきた2人が、結婚して、2つの食文化をミックスした独自の「家庭の味」を作っていくのは、けっこう大変なことなのです。
ま、楽しみながらやっていくしかないのですけれどね。
ところが、こうやって歩み寄ろうと努力しているカップルばかりではないのです。
実際、驚くような話も耳にしています。
続きは次回の記事、「国際結婚の食卓……夫婦の妥協点」で……。
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