国際結婚/国際結婚アーカイブ

ベトナムを描き続け居場所見つけた国際結婚(3ページ目)

国際結婚してベトナムに住み、ベトナムのスケッチを描き続けているグエン明子さん。外国での生活で、絵によって自分らしさを取り戻し、ご家族との関係も変わってきたそうです。素晴らしい作品の数々もご紹介します。

執筆者:シャウウェッカー 光代

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グエン明子さんへのQ&A その2


Q:
家事や育児でお忙しいなか、どのようにスケッチをする時間をつくっているのですか?

A:
子供を出産してからスケッチを始めたので、平日は赤ん坊を描き、土曜日の午前中は旦那に赤ん坊の面倒をみてもらい、外スケッチに行かせてもらいました。子供のお昼寝時間に色塗りをして。

最近は子供たちを学校や保育園に送っていって、買い物と掃除など一通り家のことをやったら、スケッチに行ったり、家で色塗りをしたりしています。

家事はやりだしたらきりがないので、時間で優先順位を変えてます。
平日の3時までは自分のこと。集中力がなくなったら、家のこともしますが、基本的にはスケッチ優先です。3時以降と土・日・祝は家族優先です。

でも子供の夏休みが3カ月もあったり、3人のうち誰か病気で家にいたり、イラストの仕事を受けていたりするので、なかなか思うように絵が描けないのが現実です。

Q:
国際結婚して住むことになったベトナムはどんな国ですか? ベトナムの魅力は?

A:
結婚して住むことになったホーチミン市は、私が小さかった頃の日本のような感じがします。
みんな自分たちの生活を少しでもよくするために、親は一生懸命働き、子供には少しでもいい将来のために、ひたすら勉強をさせる……。
学校の他に、塾に家庭教師までも……。
何のために生きるのかとか、生きがいなんかを考える余裕はなく、今よりよい生活に向かってひたすら走っている感じかな……。

魅力はやっぱり田舎ですね。
まだゆったりと時間が流れていて、ベトナムらしさがあります。
自然がたくさんあり、どこの家にも果物の木があって、近所のつきあいも村全体が親戚みたいな雰囲気があります。しがらみも多そうだけど、そういう濃い人間関係も魅力かな。

子供は自然の中で育ち、小さい子の面倒を見て、家の手伝いをする。
贅沢な生活ではないけれど、豊かさがあるような……。

でも、若者はどんどん都会に出て行って、都会はものすごい勢いで開発が進んでいます。
ベトナムにいる間は、まだ残るベトナムの素敵な風景や人々の暮らしを絵にしていきたいなぁ、と思っています。


→ 次ページには、いよいよグエン明子さんのギャラリー登場!!


 

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