国際結婚/国際結婚アーカイブ

在留資格申請(ガイドの場合)(5ページ目)

日本に引越して、まず私がしたことは、夫の「在留資格認定証明書」の交付申請です。記事を書いてはいるものの、実際に自分でするのは初めて。必要書類をそろえるところからスタートしたのですが……

執筆者:シャウウェッカー 光代

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国籍の違いで、何がどう違ってくる?

国籍がカナダになった場合、日本への出入国はすべてカナダのパスポートで行い、その他の諸手続きもすべてカナダ人として行うということになります。それでも大きな不都合はないのですが、彼の今後の行き来はほとんど日本⇔スイス間になるし、もし日本で何かあった場合、彼が出向くのはカナダ大使館となり、自分の母語で話せるスイス大使館ではなくなってしまうのです。それが、一生続くとなると、やはり私は彼に申し訳ない。

粘った結果、最後には、先方が例外として訂正してくれることになりました。あ~、よかったあ~~~(涙) しかし、それには条件が……

カナダ国籍を取得した後もスイス国民であるということを証明する「国籍証明」のようなものを、スイス大使館に発行してもらってくださいというのです。
また1つ仕事が増えた……
しかし、やらないわけにはいきません。

そして、今回はヘマをやらかさないように、用意する書類、窓口、担当者の名前をすべて確認し、復唱し、電話を切ったのでした。すぐに夫に報告。夫から日本のスイス大使館にメールを送ってもらいました。

その後もあれこれあったのですが、詳細は省きます。でも、とにかく、夫がまだスイス国民であることは無事に証明され、東京入管の窓口で国籍を変更してもらうことができました。ようやく安心できました。

私たちのようなケースは、たしかに少ないと思います。入管の担当者にも、窓口で「本当に例外的なんですよ」と再度、念をおされました。こういうカップルはあまりないと思いますので、みなさんの参考になるように、注意事項を一般化してみます。

・電話で問い合わせをしたときは、どんな場合でも、必ず相手の名前を聞いておくこと。
・あいまいな表現や言葉使いをしないこと。
・決定事項は復唱して確認すること。また、ときには、双方の解釈が一致しているかどうかも、確認する必要がある。
・分からないこと、疑問に思ったことは、必ずその場で、納得するまで質問すること。

東京入国管理局には、実にたくさんの方たちが申請に来ていました。自分も大変な思いをしただけに、そんな人たち(特に国際結婚の)を応援したくなりました。
入管で大変だったという話はよく聞きますが、それでも相手は壁ではありませんから、必ずドアは開かれるはず。根気よく、粘り強く、がんばってください。

 

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