暮らしの歳時記/冬の行事・楽しみ方(12~2月)

お歳暮の由来は?時期とマナーのいろは(2ページ目)

お歳暮は今年をしめくくる贈り物ですが、わからないことが多いですね。由来、贈る時期、内容、相場、マナーなど、お歳暮のいろはをわかりやすく解説します。

三浦 康子

執筆者:三浦 康子

暮らしの歳時記ガイド

お歳暮を贈る相手

・両親、親戚など
・仲人、先生、先輩、上司、取引先、知人、友人などお世話になった方

基本的には同等以上の方に贈るものですが、とくに決まりがあるわけではありません。また、一般的に仲人へのお歳暮は3年間でよいといわれています。会社によっては贈答品のやりとりを禁止している場合もあるので注意してください。最近は、今年1年の感謝ギフトとしてとらえる方も増えており、形式にとらわれず友人や兄弟などの親しい間柄で気軽に楽しむケースも多いようです。


お歳暮の相場

3000円~5000円程度が主流ですが、おつき合いの度合いによって相場も違います。特別にお世話になった相手には1万円を超えることもありますが、両親や上司など目上の方に対しては5000円程度、友人など気軽な相手に対しては3000円程度が相場です。

また、贈り手の年齢によっても違い、20代の贈り手はそれよりも低めとなり、最も高めなのが40代。お中元とお歳暮の両方を贈る場合には、お歳暮のほうが高額になる傾向があります。いずれにしても、お互いに負担にならない程度のものが適切です。


お歳暮の内容

新巻鮭も最近は切り身タイプが増えました
かつては本来の由来から、塩鮭、数の子、塩ぶりなどの魚介類が多く贈られました。とくに鮭やぶりなどの出世魚は「年取り肴」といわれ、年越しに食べる風習があり、塩引きされたものは長期保存も効くことから、お歳暮としても好まれました。鮭が「裂け」に通じて縁起が悪いので、塩鮭をわらで巻いて贈るようになったのが「新巻鮭」です。

現在も年越し・正月に使える食料品が主流で、産地直送グルメも人気があります。また、商品券やカタログギフトのように自由度の高いものが支持されており、お歳暮市場はバラエティに富んでいます。大切なのは相手に喜んでいただけることです。

実際のところどうなのか? 現代事情はこちらです。
お歳暮の現代事情~相手、予算、品物ランキング

人気の品でも相手の好みやニーズに合わなければ困らせるだけなので、気配りも欠かせません。
「頂いて困った」から学ぶ 賢いお歳暮選び


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