暮らしの歳時記/夏の行事・楽しみ方(6~8月)

「涼しげな人」になる3つのポイント(2ページ目)

一服の清涼剤のように、涼しげな印象を残す人があなたの周りにもいませんか。いったい何が違うのか? 素敵なオーラの源をさぐってみたら、3つのポイントがありました。

三浦 康子

執筆者:三浦 康子

暮らしの歳時記ガイド

暑苦しい言葉を使わない

「暑い~」が口癖になっていませんか?
涼しげな人は、「暑い~、暑い~」と口にすることがありません。挨拶として「暑いですね」とは言うけれど、暑苦しさを強調したり、嘆くことはないのです。

確かに、何事も気の持ちようで変わりますし、言葉によって状況を変えることもできます。古くから、言葉には霊力が宿り、その力が働いて言葉通りの事象がもたらされると考えられてきました。これを「言霊」「言魂」といい、祝いの席の「忌み言葉」もこうした考えに基づいています。

「暑い~暑い~」と嘆いていると、いつしか自分に暗示がかかり、心身共にぐったりしてしまいそう。「木陰がとても気持ちいいですね」「あそこの、風に揺れる風船蔓(ふうせんかずら)がとっても素敵ですよ」と言えば、その場にそよ風が吹いてきそうな気がします。

夏が暑いのは当たり前。自然をありのままに受け止める潔さ、懐の深さが、涼しげな人にはそなわっているようです。


夏の楽しみを知っている

遊 中川/手織り麻の扇子
夏小物は涼しげ美人の必需品!(遊 中川/手織り麻の扇子)
そして、暑いと思えばさっと扇子を取り出し、扇ぐしぐさも実に優雅。さりげなく周囲の人にも風を送ってくれたり、その扇子からほのかな香りが漂ってきたりするから、ついうっとり……夏も素敵ね、なんて周囲に思わせてくれます。

また、夏の楽しみはモノばかりではありません。いつも涼しげなその人は、梅雨明けごろから一斉に鳴くニイニイゼミ、盛夏に合唱するクマゼミやアブラゼミ、夏の終わりを告げるヒグラシやツクツクボウシなど、夏のゆくえを蝉の声で感じることができるといいます。

きっとこの人の暮らしには、風鈴や夕涼みも似合いそう。夏の暑さも、季節を楽しむ術(すべ)のひとつだと知っているから、涼しい顔で過ごせるのです。

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