「牛」に関することわざ
ことわざになるのは、親しまれてきた証。 |
●鶏口となるも牛後となるなかれ
大きな集団や組織で使われるよりも、小さな集団や組織の長となるほうがよい。「鶏口牛後」
●牛の歩み
歩みの遅いことのたとえ。「牛歩」
●牛の歩みも千里
努力を怠らなければ成果があがることのたとえ。
●牛の耳に経文
いくら説き聞かせても、何の効力もないことのたとえ。「馬の耳に念仏」と同義。
●牛を馬に乗りかえる
好都合なほうへ切り換えることのたとえ。
●牛は牛連れ馬は馬連れ
似たものどうしは集まりやすいことのたとえ。また、似たものどうしが集まると物事がうまくいくことのたとえ。
●角を矯(た)めて牛を殺す
わずかな欠点を直そうとして、かえって物事全体をだめにしてしまうことのたとえ。
●牛の角を蜂が刺す
何かされても、痛くもなんともないことのたとえ。
●牛に引かれて善光寺参り
ほかのことに誘われて知らないうちによい方へ導かれることのたとえ。長野県善光寺の近くに住む強欲で不信心の老婆が、さらしておいた布を隣家の牛が角に引っ掛けて走ったのを追い、知らぬうちに善光寺にかけこんだ。そこが霊場であることを知った老婆は、その後参詣するようになったという伝説に由来。
●牛耳を執る
団体や集団の実権を握り、思うままに支配することのたとえ。春秋戦国時代の中国で、同盟を結ぶときは盟主がいけにえとなる牛の耳をとって裂き、諸侯がその血をすすって誓い合ったという故事に由来。「牛耳る」
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