実りの秋においしく楽しい味覚狩り・果物狩り!
実りの秋は味覚狩りのシーズンです。収穫の楽しさと旬の味が堪能できる人気のレジャーですね。そこで今回は、果物狩りに役立つ、おいしい果実の見分け方をご紹介します。もちろん、日常生活にも活かせます。にわか目利きとなって、家族や仲間と舌鼓を打ちましょう!<目次>
味覚狩りと紅葉狩り……「狩り」の意味の違い
味覚狩りに行く前に、ちょっとした話題も仕入れておきましょう。「紅葉狩り」と「りんご狩り」、同じ狩りでも意味が違うのはなぜでしょう? これは、もともと狩猟を意味していたものが、時代とともに意味が広がっていったからです。「獣を捕まえる」という意味
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「小動物や野鳥を捕まえる」という意味
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「動植物を採る」という意味~「りんご狩り」「潮干狩り」
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「草花などの自然を観賞する」という意味~「紅葉狩り」「桜狩り」
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「不都合なものを探しあてて捕らえる」という意味 ~「刀狩り」「魔女狩り」
観賞する意味になったのは、狩猟をしない貴族が野山を捜し求めて花や草木を眺める様子を狩りにたとえて表現したからだとか。また、昔は「蛍狩り」は捕まえる方の意味でしたが、今は観賞するほうの意味に変化しました。現代社会では、恐喝などの違法行為である「○○狩り」(例:「おやじ狩り」「オタク狩り」)という使い方もあります。
プチネタを仕入れたところで、おいしい果実の見分け方へ。日常生活にも役立ちます。たくさん実った果実の中で、いったいどれがおいしいのでしょう? 見分けるポイントは?
葡萄(ブドウ)のおいしい見分け方:6月~10月
■色色の濃い品種は果皮の色が濃いもの、黄緑系の品種はやや黄色のものが食べ頃。
■房
房全体の形が整っていて、粒がとれていないものがよい。同じ房なら、上のほうが甘い。
■粒
ひとつひとつの粒に張りがあり、潰れや割れがないものを。さらに、粒の表面に白っぽい粉(ブルームといい、乾燥や病気を防ぐためにブドウ自身が出す成分)がまんべんなくついているものがおいしい。
梨(ナシ)のおいしい見分け方:7月~10月
■場所日あたりのいい場所で育ったもの。枝の先から幹に向かって甘味がまわるので、枝の先になっている実が甘い。
■色
色ムラがなく、二十世紀などの緑っぽい梨(青梨といいます)は黄みが強いもの、幸水などの茶色っぽい梨(赤梨といいます)は色の濃いものが食べ頃。
■形
軸がしっかりとしていて、お尻がふっくらと大きいもの、重みがあるものがおいしい。
■果皮
果皮に張りがあるものを。果皮のザラザラは熟すにつれて減っていくので、ツルツルのものは食べ頃。
※西洋ナシは、採ってもすぐには食べられません。しばらくおいて熟してから食べます。
林檎(リンゴ)のおいしい見分け方:9月~1月
■場所日あたりのいい場所で育ったものを選ぶ。
■色
赤みが強く、お尻(下部)が黄色っぽいものが食べ頃。青リンゴは黄みが強いものがよい。
■形
軸が太いほうがおいしい。同じ品種の場合、大玉よりも中玉のほうが甘い。
■果皮
果皮に張りとツヤがあるものがおいしい。
■重さ
手で持ったときに見かけよりも重いものは、実がつまっていておいしい。
栗(クリ)のおいしい見分け方:9月~10月
■形ふっくらとした丸みがあり、重いものがよい。
■果皮
実の表面がつややかで張りがあるものがおいしい。キズがあるもの、黒く変色しているもの、穴があいているものは避ける。
※熟すと自然に落ちるので、「栗狩り」ではなく「栗拾い」となります。
※イガで怪我をしないよう、長袖、長ズボン、長靴、手袋を着用しましょう。
柿(カキ)のおいしい見分け方:9月~12月
■色色が濃く、実全体が平均的に色づいていると食べ頃。
■形
形がよく、大きくて重みがあるものがよい。
■果皮
つややかで張りがあるものを選ぶ。
■ヘタ
ヘタがみずみずしく、形がきれいであること。また、ヘタが果実に張りつくようについていて、ヘタと果実の間に隙間がなのものは虫くいもなくおいしい。
蜜柑(ミカン)のおいしい見分け方:10月~2月
■色色が濃いほうがよい。日焼けしたものは水分不足で味が悪い。
■形
ヘタが小さく、形が扁平で、重みがあるものがおいしい。
■果皮
外皮がなめらかで張りがあるもの。果皮が薄くてやわらかいほうが甘い。
家族で、仲間で、カップルで、おいしく楽しい味覚狩りに行ってらっしゃい♪
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