暮らしの歳時記/粋な振る舞い・和文化の楽しみ方

毎月21日の掘り出し物探し ~弘法市(3ページ目)

1200軒もの露店が出る「弘法市」は毎月開催される縁日。タイムスリップしたような懐かしさ、旧家の蔵を覗いているような期待感、おもちゃ箱をひっくり返したようなワクワク感…年初の「初弘法」よりレポートします。

三浦 康子

執筆者:三浦 康子

暮らしの歳時記ガイド

着物好きにはタマラナイ

着物人気を反映し、若い女性も大勢います。どう着こなすか、あなたのセンス次第です。
着物好きにとって弘法市はパラダイス~。京都という土地柄もありますが、着物を扱う店がたくさん出ており、しかも安い。全体的には古着ですが、新品や新品同然の商品も多く、価格も300円~数万円までピンキリです。古着の場合はサイズ(昔の着物はかなり小さめです)、傷み(シミや穴も多いです)などに注意しないといけませんが、現代物にはない味を楽しみたい方や、お稽古などには最適でしょう。洋服や小物のリメイク用として購入する方も多く、男性用も豊富です。

ガイドがゲットした商品の一部。
ちょっとしたパーティーまでOKな着物(銘仙):8,000円を値切って5,000円/飽きたらテーブルセンターにしてもいい名古屋帯:1,000円/金銀の刺繍が豪華な長襦袢:3,000円を値切って2,000円 ⇒なんと全部で、驚きの8,000円!!
ガイド・三浦も着物好きのひとりですが、通常のアンティークショップでは品薄の長襦袢や羽織り、コートなどが豊富にあって楽しめます。特に昔サイズの長襦袢はアンティーク着物を着る際に重宝しますし、現代物では入手しずらい赤や模様入りの長襦袢が安く手に入るので、着物の楽しみが広がります。

同行のB子さんは、部屋着として羽織りを1,000円でゲット(1,500円を値切りました)。絹は軽くて暖かなので、洋服の上からちょっと羽織るのにも良いのです。
着物&浴衣を楽しむためにINDEX


境内の外にも、露店がいっぱいです

東門の外にも露店がびっしり。
驚いたことに、東寺の外にも数え切れないほどの露店がでており、こちらもすごい賑わいです。境内と同じような雰囲気の店が多いのですが、中には素人が開いているフリマのような店や、自宅のガレージにリサイクル品を並べているところもあり、つい足をとめてしまいます。


ぜひ持っていきたい3点セット

小さく畳めて収納力抜群のショッピングバッグ、ウェットティッシュ、メジャー。
ガイドが弘法さんや天神さんを訪れる際に必ず持っていく3点セットがあります。

●ショッピングバッグ……ビニール袋に無造作に入れてくれる商品を、ひとまとめにして持ち歩きます。
●ウェットティッシュ……骨董品などを見ているうちに汚れた手を拭く。汚れ防止に軍手をする方法もありますが、触った感触も大切だと思うので。汚れた手で他の商品に触るのはマナー違反です。
●メジャー……持っていると重宝。特に、着物目当ての方は寸法を確認するのに便利です。

真冬や早朝は冷え込むので、防寒対策も忘れずに。


縁日を楽しみませんか

朝7時から探索を開始した初弘法ですが、あちこち見てまわるうちに11時半となり、ラッシュアワー並みの人出になっておりました。歩きまわるのも困難になってしまったので、今回はこれにて退散。

京都に行くチャンスがあれば、21日の弘法市(または25日の北野天満宮で開かれる天神さん)を訪れてみてはいかがでしょう。暮らしに根ざした縁日で、どこか懐かしく、胸躍るひとときが過ごせます。


東寺(教王護国寺)
〒601-8473 京都市南区九条1
JR・近鉄京都駅より徒歩10分/近鉄東寺駅より徒歩5分
※弘法市は毎月21日開催。朝5時頃~夕方4時頃(雨天決行)ですが、出店者によってまちまちです。
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