和菓子/和菓子関連情報

お見逃しなく! 「和菓子の歴史」展(2ページ目)

虎屋赤坂本店2階の虎屋ギャラリーで開催中の「和菓子の歴史」展(~9月20日)。例年の2倍、約2カ月の開催期間も残すところあと2週間。和菓子を愛する皆さま、お見逃しなく!

原 亜樹子

執筆者:原 亜樹子

和菓子ガイド

「百味菓子」と「御菓子之畫圖」

百味箱
大きな菓子が20種類×5段。
「百味箱」に納められた
「百味菓子」は贅の極み。
(写真提供;虎屋文庫)
室町時代から続く虎屋には数多くの資料が伝わっており、同展ではそれらを元に再現した菓子も展示されています。例えば会場で圧倒的な存在感を放っていた「百味菓子(ひゃくみがし)」。

これは、幸運の年回りを祝う「有卦祝(うけいわい)」に宮中で用意されたという100種類の菓子のことで、同展ではそのうちの20種類を再現し、虎屋がこの菓子を納める際に用いたという「百味箱(ひゃくみばこ)」(複製)に並べ、展示しています。

御菓子之畫圖
奥は「御菓子之畫圖」(複製)、
手前は同資料から再現された菓子。
(写真提供;虎屋文庫)
また、当時の商品カタログのような役割を果たした元禄8年(1695年)の「御菓子之畫圖(おかしのえず)」も虎屋に伝わる貴重な資料。同展では、同資料から再現された菓子が展示されていますが、300年以上も前の菓子の洗練された意匠や菓銘(菓子の名)にただため息が出ます。

企画限定販売のお菓子もお忘れなく!

薄氷
道明寺製の「薄氷」。
氷の中に透けて見える落ち葉を表す。
さて、目の保養の後は口でも楽しみたいもの。期待通り、期間中限定販売のお菓子がありました。今回のお菓子は、「御菓子之畫圖」に描かれた菓子の1つ「薄氷(うすらい)」を再現したもの。道明寺製の菓子で中には小さな羊羹が散りばめられています。

ほどよい弾力に清々しい甘さ。江戸時代にはごく一部の限られた人だけが口にできた特別な味、今の時代に生まれてよかった、とつくづく思います。

会場
展示は1部屋。
子どもも飽きずに楽しめる。
(写真提供;虎屋文庫)
ところで、虎屋文庫資料展の来訪者は中高年の方が中心、というイメージでしたが、今回は子どもの姿が目立ちます。「お子さんにも楽しんでもらえれば」とのことで、学習会が開催されたり(終了)、正解すれば素敵なプレゼントがもらえるという小学生以下限定のクイズラリーなどが用意されています。

それにしても会場の子どもたちの表情は実に楽しそう。私も含め会場の大人は皆神妙な顔でしたが、これはお菓子の展示。子どもたちの笑顔の方がしっくりきます。

<企画展詳細>
とらや
◇所在地:東京都港区赤坂4-9-22
(1階「とらや 赤坂本店」、地下1階「虎屋菓寮」)
(虎屋文庫資料展は、2階の「虎屋ギャラリー」にて開催)
◇TEL:03-3408-2402
■第73回虎屋文庫資料展「和菓子の歴史」展 
◇開催日時:2010年7月23日(金)~9月20日(月)10:00~17:30(会期中無休)
※常設展なし
◇入場料:無料
◇展示解説(予約不要):会期中毎週月曜日10:30~
◇主な展示品:
縄文クッキーや唐菓子、上菓子や折衷菓子ほか約70点。井籠(せいろう)・看板、古文書など約40点。
◇その他:
虎屋文庫での資料閲覧機能なし。但し問い合わせには対応。
◇東京メトロ銀座線・丸の内線赤坂見附駅より徒歩約7分
◇地図:Yahoo!地図情報
◇期間中限定販売菓子:(2010/7/23~9/20限定)
道明寺製「薄氷(うすらい)」1個420円(税込)
(1階赤坂本店にて限定販売。※地下1階虎屋菓寮でも食べられます。)

【過去の虎屋文庫資料展】
虎屋文庫資料展「歴史上の人物と和菓子」展
源氏物語千年紀「源氏物語と和菓子」展
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