和菓子/甘味処

「花園茶寮」(新宿)極上の甘味と空間

老舗和菓子店「花園万頭」唯一の甘味処「花園茶寮」。新宿、花園神社の真向かいで、ここでしか味わえない甘味でゆったりと涼を取ってはいかがでしょう。

原 亜樹子

執筆者:原 亜樹子

和菓子ガイド

老舗和菓子店「花園万頭」唯一の甘味処「花園茶寮」。新宿、花園神社の真向かいで、ここでしか味わえない甘味でゆったりと涼を取ってはいかがでしょう。

(目次)
P1 「花園万頭」唯一の甘味処「花園茶寮」
P2 出来立ての「葛ながし」、「ぬれ甘アイスクリーム」

「花園万頭」唯一の甘味処「花園茶寮」

花園茶寮
「花園茶寮」
新宿、花園神社の真向かいに
店を構える
「花園万頭」の創業者、石川弥一郎氏は金沢で1834年から続いた老舗菓子店「石川屋本舗」の3代目。明治39年に東京へ進出して青山に店を構え、大正時代に赤坂へ移り、火災での消失を機に昭和5年に現在の新宿へと店を移したそうです。

花園茶寮
新宿の喧騒が嘘のよう。
茶室の雰囲気を味わいたい
方はお店の人に声を掛けて。
平成元年に本店の裏に開店した「花園茶寮」は「花園万頭」唯一の甘味処です。その前身とも言える喫茶店を昭和30年代初頭まで営み、当時珍しいモンブランやショートケーキを出す高級な喫茶店として要人にも使われたそうですが、現在の茶寮は和甘味専門です。

江戸っ子の心掴んだ「花園万頭」

花園万頭
店名と同じ「花園万頭」
焼印を押し、竹皮に包む
抹茶と楽しみたい「花園万頭」は、「日本一高い、日本一うまい」のキャッチフレーズで客の心を掴んだ看板商品。「高い」を先に持ってくることで、江戸っ子の心を上手く刺激したようです。

おちょぼ口の女性でも食べやすい、小ぶりの繭玉形。大和芋を使った生地は柔らかく、独特のしっとりとした口当たりです。中のこし餡は和三盆糖で上品な風味を、氷砂糖ですっきりした後味を添えています。

花園万頭
「花園万頭とお抹茶」
すっきりとした甘さに
苦い抹茶がよく合う。
柔らかい生地で餡を包む「花園万頭」作りには特に技術が必要とのことで、一握りの熟練職人だけが饅頭作りに携わるそうです。


次ページでは、出来立ての「葛ながし」、「ぬれ甘アイスクリーム」をご紹介します>>
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