和菓子/甘味処

「トラヤカフェ」(六本木・表参道ヒルズ)

「トラヤカフェ(TORAYA CAFE)」の固定概念にとらわれない店作り、メニュー作りに魅了され、度々足を運んでいます。今年もやって来た「あずきのプチショコラ」の季節。バレンタインの時期だけのお楽しみです。

原 亜樹子

原 亜樹子

和菓子 ガイド

米国高校へ留学。高校卒業後は東京外国語大学へ進学し、食をテーマに文化人類学を学ぶ。国家公務員として特許庁で勤めた後、菓子文化研究家へ転身。アメリカの食に関する著書多数。 和菓子への造詣も深く、和菓子取材歴は15年以上。

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「とらやがつくる、もうひとつのお菓子」をコンセプトに掲げる「トラヤカフェ(TORAYA CAFÉ)」。固定概念にとらわれない店作り、メニュー作りに魅了され、食事にティータイムに度々足を運んでいます。洗練された「新しいお菓子」は、私の中で少しずつ「新しい定番」として定着してきました。今年もやって来た「あずきのプチショコラ」の季節。バレンタインの時期だけのお楽しみです。

(目次)
P1 「トラヤカフェ」の魅力
P2 「あずきとカカオのフォンダン」「デザートプレート」など
P3 バレンタイン限定「あずきのプチショコラ」その他持ち帰りのお菓子と店舗情報

「トラヤカフェ」六本木ヒルズ店、表参道ヒルズ店

トラヤカフェ
オープン5年目を迎える
六本木ヒルズ店。
心地よい雰囲気。
店舗を拡大しても扱う和菓子は伝統的なものだけ。そのとらやが別ブランドとしてトラヤカフェをオープンさせたとき、複雑な思いで口にしたお菓子は、海外のエッセンスを上手く取り入れた完成度の高いものでした。以来、素材の新しい可能性を引き出した「新しいお菓子」に魅了され続けています。

とらやのパリ出店やニューヨーク出店(2003年閉店)の経験が生かされているというトラヤカフェは、2003年オープンの六本木ヒルズ店と、2006年オープンの表参道ヒルズ店の2店です。オープン5年目を迎えて落ち着いた雰囲気の六本木ヒルズ店はのんびりしたいときに、アクセスが便利な表参道ヒルズ店は手土産を買うためによく行きます。

「とらやがつくる、もうひとつのお菓子」

店内
穏やかな時間を過ごすなら 
六本木ヒルズ店へ
考えてみれば、「伝統とは革新の連続である」を掲げるとらやにとって、トラヤカフェのオープンは、それほど奇抜なことでもなかったのかもしれません。

トラヤカフェのお菓子が和菓子ではないという点では、今までのとらやの活動とは大きく異なりますが、海外が身近になってきた今の時代に、とらやの約500年の歴史と海外店での経験をもって新しい「美味しいお菓子」を表現したらこうなった、と私なりに解釈しています。

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