いちばんのごちそうは、心尽しであるということ
おいしい麺をいただいて、蕎麦湯でしめくくるときの満足感は、単に蕎麦湯の味に酔いしれただけの想いだけではないはずです。
その店に立ち寄ってみて、しみじみと感じ入った想いが、そば湯の旨さに重なるのです。
今回は、奥様から走りの蜜柑をいただいて、いまはこの地から巣立ってしまった息子さんの近況なんかをお伺いしたり…。
そういったとても人間的なコミュニケーションがこの店をとても温かく包んでいて、となりに居たゴルフ帰りの仲良しおじさんたちの心をなごませているということに気づくと、そば湯は、もっと、しみじみと旨くなるものです。
これから蕎麦屋さんを志す人も、こういう店づくりを目指していけば、多少の不況など関係なくて、ご覧の通りに繁盛できるというわけです。
お会計を済ませるときに、ご主人の齋籐さんに無理を言って打ち場の愛用の鉢の前で微笑んでいただきました。ご馳走様でした。
なお、帰路は、山道がお嫌いでなければ、山中湖を拾って、そのあと道志みちを駈け抜ければ、東名や中央道の渋滞の影響をうけずに、八王子に直接出られます。実はこのルート、奥様からのアドバイスなのでありました。この日、道志みちでの対向車は数台だけでした。お気をつけて!
【蕎仙房(きょうざんぼう)】
静岡県裾野市須山1737
0559-98-0170
営業時間 11:30~18:00
定休日 月曜・第2第4火曜
駐車場 有
完全禁煙