用の美をつきつめてみた、佐賀県が支援してくれた
これまで、機能的な意味で「気の利いた」器がなかったのは、単純に考えてこのような事情でした。
でも、これらの器は、これからの蕎麦店にとって、必ず必要となるコンセプトです。あるお店が、レシピを考えるということは、汁の仕込み量や麺を用意する量を含めて、毎日の仕事を計画するということにつながります。
その計算を可能にするのは、実は信頼できる容積をもつ標準化された器なのでした。
形あるものはいつしか毀れます。蕎麦店という業務環境の中で酷使される器は、つねに補充を前提として考えなければならないのです。もしも、どんなに柄が気にいった器でも、それが特殊な大きさであったり、今後補充ができないということになると、いろいろな面でムダが発生してしまうことは、おわかりいただけることと思います。業務用の器が趣味の焼き物と大きく異なる点はここなのです。
実は、この壮大な計画が佐賀県の眼にとまり、産地再生事業計画としてめでたく認定されたのです。詳しくは、こちらをご覧ください。
http://www.pref.saga.lg.jp/web/confirm2-4.html
私も本当に楽しんでモノづくりに参加しました。そして、いよいよ2009年2月24日-26日に東京ビッグサイトで開催される「ホテルレストランショー」の東6U-301ブースにてこれらの器がヴェールを脱ぎます。ブランド名は、名付けて「無有」。http://myu.ggg.co.jp/