そば/東京のそば屋

護国寺・笊そば 蕎すけ訪問記(3ページ目)

九段の大川屋の姉妹店。護国寺の講談社の向かいにあって、自家製粉にて質の高いそばと、厳選した酒、そして小粋な酒肴を取り揃えている。新しいそば店の、新しい方向性を実感することができる、居心地のよい一軒。

執筆者:井上 明

酒、料理、そして蕎麦。三拍子そろっていい感じ



いい蕎麦屋は総合力が高い。ひと昔前までは、そばだけで勝負する潔い店が多かったが、やはりここに来て、酒・料理・そばの総合力が問われはじめている。


▲蕎麦前は、宗玄をひと肌で所望。突き出しは海苔豆腐であった。

一日のしめくくりに、そば屋で飲る酒は、何ものにも代えがたい喜びである。宵の口に、すでに軽くなった胃袋にそそと流し込む蕎麦前の甘露なこと。ああ、やめられません。


▲じゅんさい豆腐で、蕎麦前が進む


▲茄子の揚げびたしで、またまた蕎麦前が進む


▲蕎麦屋酒のお供と呼びたい納豆そば

さて、今回しめの蕎麦に選んだのは、納豆蕎麦。この品書きほど各店の個性が出るのはあまりない
。これさえあれば、酒が同時に来てもあまり困らない。

まず、各要素をまぜずに、個別のアテとしてそば前と共にいただく、上手に楽しめば、銚子二本はこれだけでいける。

次に部分部分を混ぜていって、それぞれ組み合わさった味を楽しむ。ゆめゆめ全部をがーっと混ぜないこと。ぞれをやってしまうと、5のトッピングがあったら5回楽しめた蕎麦と薬味の出会いを、全く失ってしまうことになる。

ぜひ蕎麦前を楽しみながら、最後までそばを楽しんだら、お決まりのそば湯でしめくくり。なんという至福。そばは、このようにもっと自由に楽しんで差し支えない。


【笊そば 蕎すけ】

なっとうそば 1,000円
宗玄      600円
つまみ各種  500円より (お得なセットあり)

文京区音羽2-4-2 ノーブル音羽1F 
(東京メトロ・護国寺駅そば)
03-3941-3377
11:00~15:00/17:30~22:00
(土曜)11:30~21:00
日曜祝日定休 禁煙


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