ボリュームたっぷりのメイン料理
・肉料理:骨付き仔羊肉のロースト タイムの香り(+300円)メインはチョイスとなり、数種類以上からのチョイスとなります。今回は仔羊をご紹介。付け合せにはさっぱりと煮た大根と、ドフィノアーズグラタン(ジャガイモとチーズのグラタン)。シェフは「特に羊はボリュームたっぷりに食べるのがおいしいと思いますので」ということで、隅から中心まで均一に火入れした大き目の肉が2本も。タイムの香りを強めにし、ほろ苦さを与えることで肉の旨みがさらに引き立っています。
・デザート:かぼちゃのプリン、クリームチーズのソルベ
とても秋らしい装いのデザートには、柿も添えられています。黒い小鉢の中身は中秋の名月に見え…と言いたいところですが、食い意地の張った僕には団子に見えてしまうんですね。中身はクリームチーズのソルベ。最初に甘さが、舌の上でとろけるときにはミルキッシュチーズ味が感じられる傑作。プリンの方は少し固めの食感。チョコのように濃厚な味は、カラメルソースとの相性も抜群です。
スープは料理の試金石
パンは自家製。丸パンには、ほんの少しだけ紅茶の風味をきかせています。 |
シェフに「最初からこんなにスープにこだわっていたのですか?」と聞いたところ、必ずしもそうではないとのこと。修業時代からスープは大事だと思い、もちろん丁寧に作ってはいたが、よりこだわりを持ち始めたのは、お客様から「スープおいしいね」と言われだしてからだとのことなのです。
それは、シェフがお客様の方を向いているということ。これは、ある意味で料理一品一品の味よりも大事なことなのです。おいしいと言われたから、よりおいしいものを出したい。お客様を喜ばせたい。レストランのもっとも基本的な部分です。それを、スープという目立たない料理でも、きっちりやっていることに、僕はシェフの素晴らしさを見ました。
レストランの始まりはスープであり、スープはレストランの命。シンプルさゆえに、そこには素材へのこだわり、味付けの方向性、そして料理への姿勢など、料理人のすべてが込められているのです。
■「フランス料理 桜花」
所在地:大阪府大阪市北区本庄東1-25-8 アシスト94 1F
TEL: 06-6373-2823
定休日:水曜日
営業時間:昼 11:30~14:00(ラストオーダー)
夜 18:00~23:00(ラストオーダー、21:00以降は要予約)
交通・アクセス:地下鉄谷町線天神橋筋六丁目駅 11番出口 徒歩5分
地下鉄谷町線中崎町駅 2番出口 徒歩7分
阪急線梅田駅 徒歩15分
地図:Yahoo!地図情報
HP:桜花 -ouka-