「おいしい」と「ヘルシー」の両立させる料理の技


・イカスミの米粉をまとった本日の鮮魚 アオリイカと葉唐辛子のカルパッチョ添え万願寺唐辛子のクーリと共に

メインは魚か肉のどちらかをチョイスとなります。せっかくなので、両方ご紹介します。この日の魚は平目。身を二枚重ねにして、間にキノコをサンド。イカスミのリゾットをパウダー状にした米粉をつけて、絶妙な火通しで揚げ焼きにしています。美しい緑のソースも絶品で、ピリッと辛味のきいたソースが、数秒後に口になじんで旨みになる素材使いは見事で、フライにされた魚と好カップリング。カルパッチョの鮮度も申し分なし、松茸という秋の味覚も加え、たくさんの素材が皿の上で見事に「料理」されています。

・泉州産犬鳴豚と季節野菜のロースト 堺産山桃のマルメラータ添え(+525円)

大阪唯一のブランドポーク・犬鳴豚。ワンワンと鳴くブタさん…ではなく、俗に犬鳴山と呼ばれる泉州の一帯で生産されているため、この名前になったそう。程よいバランスのサシと、そのクセのない旨さが特徴の地元食材です。

イタリアンらしく、これをシンプルにロースト。野菜使いで有名な「カノビアーノ」。主役とも言える野菜は、スカロップ、岐阜産の椎茸やヤングコーンなどで、とてもヘルシー。スカロップは耳馴染みのない野菜ですが、とけていくような食感と共に爽やかな苦味を舌に与えるズッキーニの仲間。

ソース代わりには、とても酸味のきいた山桃のマルメラータ(ジャム)と、ピスタチオオイルの香りで仕上げ。一皿に対する食材の込め方に、プロならではの技が光っています。

・デザート:京都・大原野の斎藤さんが作ったブルーベリーのヌガーグラッセ フロマージュのジェラート添え

デザートは4種類よりチョイス。たいていのレストランでは、デザートメニューは定番ものが多く、固定されていることが多いのですが、こちらはデザートも月代わり。しかもひとひねりしたものばかりで、女性には本当に嬉しい限り。

あま~いブルーベリーのコンポートに、メレンゲを加えてふんわりと仕上げたヌガー。ジェラートは、マスカルポーネとグラナパダーノの2種類のチーズを使用。ヌガーは、よくあるミルクのムースよりもっと純粋で、その甘さが、一緒にいただいたコーヒーの苦味によってさらに水際立っています。

一品一品のポーションは抑え目にし、3,150円でもパスタを2皿いただけるので、いろいろ食べたいというわがままな女性には特に喜ばれるでしょう。

落ち着きとくつろぎのリストランテ

パンにももちろん、バターではなくオリーブオイル
パンにももちろん、バターではなくオリーブオイル
場所は街の中心地を離れた場所にあり、スポーツクラブなどのある施設内。そのため、席を埋めるお客さまは、堅苦しい感じではありませんが、小奇麗な服装の方が多く見受けられます。店全体としてのコンセプトワークがよく出来ていて、料理・内装・サービス、そして客層に至るまで一体感があり、落ち着きとくつろぎの両方を演出しています。ここまでの統一感は、大阪市内中心部のレストランでは難しいでしょう。

料理は素材をいかしながらも、「楽しむ」ための料理として、ナチュラルでありながら味を壊さない工夫が見られます。こと大阪では、カフェのようなイタリアンばかりが流行していますが、こちらはそれを遥かに上回る料理やサービスが待っています。既存のイタリアンに飽きた方には是非伺って欲しいリストランテです。

<店データ>
お店の外観
■「カノビアーノ・アネックス
所在地:大阪府吹田市芳野町13-10
     アメニティー江坂内
TEL: 06-6380-2345
定休日:水曜
営業時間:昼 11:30~15:00(ラストオーダー)
      夜 18:00~21:00(ラストオーダー)
交通・アクセス:地下鉄御堂筋線江坂駅 8番出口 徒歩13分
          (江坂駅より無料シャトルバスあり)
地図:Yahoo!地図情報

HP:カノビアーノ・アネックス
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