東京の人気店が大阪に、野菜が主役のイタリアン
イタリア料理で思い浮かぶのは、やはりアーリオ・オーリオ・ペペロンチーノという方も多いでしょう。にんにく・オイル・唐辛子という名前を持つシンプルなパスタは、素材を生かしたシンプルな料理は、イタリアン料理の一つの象徴と言えます。
しかし、この「
カノビアーノ・アネックス」でいただける料理は、その三つの根幹のうち、二つを排したもの。にんにくや唐辛子を使わず、さらにバターや生クリームも加えない。オリーブオイルと野菜を中心とした、自然派イタリアンなのです。
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「山梨産皮付きヤングコーンとハリイカの冷たいカッペリーニ」は、コーンがバターのような旨みを発揮 |
こちらの料理の監修は、東京・代官山にある「カノビアーノ」の植竹隆政シェフ。京野菜に惚れ込み、素材の持つ深い味わいを生かした料理を作り出し、瞬く間に人気店となったお店です。その「別館」として2005年にオープンしたこちらは、京野菜以外にも地元・大阪の食材や瀬戸内の魚介を使った、素材重視のイタリアンレストランです。
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レストランは緑あふれる公園内、レンガ造りの建物にあります |
場所は、地下鉄・御堂筋線の江坂駅から少し離れた「アメニティ江坂」内。徒歩で行くと15分弱かかりますが、駅との間にシャトルバス(無料)も運行されています。緑に囲まれた公園は、レストラン以外にもテニスコートやゴルフ練習場などのスポーツ施設、美術館などを備えた、健康的なエリア。「カノビアーノ」のコンセプトである、ナチュラルな料理を味わうのに相応しい雰囲気があります。
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レセプションの横にオブジェ。その奥には広々としたダイニング。 |
ドアを入ると、レセプション。横には野菜をモチーフとしたユニークなオブジェ。その奥には、大阪ではあまり見ない、上質な空気を持つシックな空間が広がります。ランチタイムには陽光が差し込み、とても気持ちの良いフロア。46席の席数は、ゆったりと配置されていて、ここがくつろげるレストランであることを語りかけてきます。
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ランチコースの前菜~パスタをご紹介。