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レストラン・マツシマ(神戸・三宮)(3ページ目)

こちらの料理は、日本の調味料をうまく使った「キュイジーヌ・フランコ・ジャポネーゼ」。フランスの郷土料理を思い出させる一皿一皿は、素材をいかしつつも挑戦的で、これからも楽しみなレストランです。

執筆者:渡部 功平

ワゴンデセールでお好きなだけ

派手さはなくとも、ひとつひとつがしみじみ美味しい、ワゴンデセール
派手さはなくとも、ひとつひとつがしみじみ美味しい、ワゴンデセール
デザート本番はワゴンデセール。この日はプリン、チョコのテリーヌ、チーズケーキ、アップルパイ、洋梨のコンポートから「お好きなものを、お好きなだけ」。この日はアップルパイ、チョコのテリーヌ、プリンの3種をいただきました。ワゴンに華やかさこそないものの、それぞれのレベルは非常に高い。特にアップルパイは秀逸で、シェフが「無農薬で育てられているので、自信を持って皮ごと出せます」というりんごは、やはり信州の奥様のご実家から送られてきたもの。上に乗せられた皮付きのチップスがまた面白い。チップになっているのにまったく風味を失っておらず、香りも味もりんごそのもの。酸味・甘味のバランスが心地よい素材です。

自然な雰囲気が心地よいレストランなのです

多くの方から慕われる松島シェフの人柄を象徴している、コーヒーカップ
多くの方から慕われる松島シェフの人柄を象徴している、コーヒーカップ
コーヒーに使われるユニークな和の器は、シェフのご友人が焼いたものだそう。他のお客様も帰られた後、これをいただきながらシェフとお話させていただきました。とても人懐っこい方で、つい長話。なるほど、この人懐っこさから、弓削牧場のフロマージュ、信州の青トマトやりんご、コーヒーの器など、良いものを提供してくれる人間関係ができているんだな、と想像します。

こじんまりとして落ち着いたレストラン。堅苦しさはやや少なめに、サービスはしっかりこなしてくれます
こじんまりとして落ち着いたレストラン。堅苦しさはやや少なめに、サービスはしっかりこなしてくれます
サービスはキュートなソムリエールと、もう一人の男性で担当。面白いのが、シェフも含め、みんな同じ自然な笑顔をしていること。前菜のフォアグラで南仏を思い出したように、四角四面ではない、こういう自然な雰囲気もどことなく田舎のちょっとしたレストランの風合いがあり、見ていて何だか幸せな気分になれます。

和の調味料を巧みに使いつつ、シンプルながらもしっかりしたフレンチを作る ― この難しい命題に挑む若いシェフは、人懐っこい笑顔で「これからもチャレンジしますよ!」と意欲旺盛。これからを更に楽しみに思いつつ、見送っていただきました。

お店の外観です。帰り際にはここで、すべてのお客様をシェフ自らお見送りされます
お店の外観です。帰り際にはここで、すべてのお客様をシェフ自らお見送りされます
<お店データ>
■「キュイジーヌ・フランコ・ジャポネーズ・マツシマ
所在地:兵庫県神戸市中央区山本通3-2-16 ファミールみなみビル1F
TEL:078-252-8772
定休日:水
営業時間:11:30~14:00(ラストオーダー)
       17:30~21:00(ラストオーダー)
交通・アクセス:各線三宮駅から徒歩15分
地図:Yahoo! 地図
HP:キュイジーヌ・フランコ・ジャポネーズ・マツシマ


近くのお店:
ルセット(フレンチ・三宮)
パトゥ(フレンチ・元町)
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