父娘(おやこ)で行きたいフレンチレストラン

今回は「“50代おとこ”のためのインターネットマガジン」DORONとのコラボレーションで、他のガイドさんたちと「さっぱりフレンチ特集」をお送りします。今回の記事テーマは「父と娘で行きたいフレンチレストラン」です。接待、あるいはプライベートでおいしいフレンチを食べてきたお父さん世代。そろそろこってりしたものより、あっさりした食事を美味しく感じる年代です。ひと昔前のフレンチはバターとクリームを多用した重いものが多かったのですが、最近は健康志向と相まって軽く、そしてなおかつおいしいお店がたくさんあります。

席間をゆったり取った、くつろぎの空間
席間をゆったり取った、くつろぎの空間
今回、僕がおすすめするのは、家族で外食する風景が多い街・神戸からレストラン「パトゥ」です。2005年に移転、店が広くなって席間もゆったり。大人のための上質なレストランとして人気のフレンチです。以前にも4,500円のランチをご紹介しましたが、今回はお父さんというスポンサーがいることを想定、1万円のおまかせディナーコースをお願いしました。

秋の香りたっぷりの“フォアグラのフランと牡蠣、アルバの白トリュフを添えて”
秋の香りたっぷりの“フォアグラのフランと牡蠣、アルバの白トリュフを添えて”
まずはアミューズに“フォアグラのフランと牡蠣、アルバの白トリュフを添えて”。フレンチ版の茶碗蒸しといったところでしょうか。出汁(だし)の代わりにフォアグラを、鶏肉の代わりに牡蠣、そしてこの時期なら松茸の代わりに白トリュフを添えています。もちろん、茶碗蒸しのようなやわらかさ、滑らかさは同じ。白トリュフの高貴な香りが食欲を刺激する一品です。

鮮やかな色使いも絶妙な“甘海老とアボカドのタルタル 焼きなすに乗せて”
鮮やかな色使いも絶妙な“甘海老とアボカドのタルタル 焼きなすに乗せて”
前菜は“甘海老とアボカドのタルタル 焼きなすに乗せて”。名前のままの料理です。前回と同じく、鮮度のいい甘海老のとろみが、まったく嫌味のない甘さを強調。帰り際にこれが特においしかったと伝えたことを覚えていただいてたのだと思います。今回は毛ガニもプラス。贅沢な一品です。また、注目して欲しいのはパセリソースの鮮やかさ。「よく着色料使ってるんじゃないかと言われるんですが」と話す山口シェフ。この美しい色のヒミツは、パセリを冷凍しながらミキサーのように細かく刻む機械。こうすることで酸化を防ぎ、この鮮やかな色が出せるというのです。ソースひとつにも手がかけられています。

次のページでは、厳選された食材の組み合わせが面白いメイン料理をご紹介します。