スパークリングが定着
2007年のシャンパーニュ輸入量900万本を超えている日本は、国別の順位で第6位(上からイギリス、アメリカ、ドイツ、イタリア、ベルギーの次)。ほかにロシアや中国向けの輸入も大幅に増えた。そのため供給が追いつかなくなりシャンパーニュ地域のブドウ畑拡大が検討されたりしたのだが、2008年に入ってシャンパーニュ需要増加は鈍っている。そしてもっぱらシャンパーニュ以外のスパークリングワインによって、泡モノ全体の消費は増加してきているのである。シャンパーニュは景気がいい時代によく売れるワインである。酸味と香りが爽やかなスパークリングワインの味を覚えた消費者は、「日常的に手軽な価格でスパークリングを飲みたい」とか「いろいろ違った個性の風味を楽しみたい」といったさまざまな理由で、他の地域のスパークリングに親しんでいる。特にスペインのカバはその規模と品質で他地域を圧倒しているが、専門店のワイン売り場には日本、英国、チリ、オーストラリアなど世界各地のスパークリングワインが1,000円台から並び、中には素晴らしいコストパフォーマンスのものが見つかるのだから、これはいろいろと飲んでみたくもなろうというものだ。