ワイン/ワイン関連情報

チリから来た。カリスマシェフとチリワイン(4ページ目)

チリ共和国が世界7カ国で展開するキャンペーンの一環として催されたランチで、チリの若き才能を見た……チリワインと火花を散らす料理を創造するのはこのカリスマシェフだ!

執筆者:橋本 伸彦

牛タンとマッシュポテト チリ風マッシュルームソース

肉料理は豪快な大ぶりに切ってたっぷり盛り付けた牛タン(牛の舌)である。下処理を充分にしてあり、柔かく臭みもない。肉質がやや乾いているので、食べる際にうるおいを与えるなめらかなマッシュポテトを添えてあるのだろう。

キノコのソースはトリュフソースのようにしっかり煮詰めてあり、キノコの旨味をプラスすることで牛タンがさらに美味しく食べられるという趣向。つんもりと盛ったマッシュルームに少し立てかけたような牛タンは、なんだか和風の盛り付けに見えなくもない。

"Beef tongue with mashed potatoes, greaves and Chilean mushroom sauce"

合わせたワインは2種。

■ エラスリス マックス・レゼルヴァ シラーズ 2006
■ カサ・ラポストール メルロ 2006

分厚い固まりを切り分け、噛みしめるとややスモーキーな牛の香りが口中を満たす。リッチでシルクのようになめらかなエラスリスのシラーを口に含むと、チェリーやプラムのような果実味が乾いた牛の味をうるおし、補完する。カサ・ラポストールのメルロはさらにガッチリとスパイシーで、どちらかというとソースに合うようだ。

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