ワインと美食、そして歴史の国
クルミとハチミツにパイ生地を重ねたホテルオリジナルのデザート ミントアイスクリームとラズベリーソース添え |
たとえば作家の檀一雄は1971~72年にポルトガルの海辺の村サンタ・クルスに滞在し、自らの姓と通じる「ダン」地方のワインを飲みながら自伝的遺作『火宅の人』を書き進めた。破天荒な生活の中、彼の心を癒したのはポルトガル人たちの心の温かさだった。派手に訴えかけるのではなく、素朴で温かい。穏やかな中に、独自の精神と深みがある。こんな国民性が、ポルトガルのワインと料理にも反映されているような気がする。
■ 取材協力
ポルトガル政府観光局
ポルトガル投資貿易振興庁
Bussaco Palace Hotel (英語・ポルトガル語)