ワイン/ワイン産地と生産者のレポート

シャネルを着てブドウ畑へ:ルロワ(2ページ目)

ブルゴーニュではロマネ・コンティと双璧をなす生産者がルロワ。当主のラルー・ビーズ・ルロワ氏と12種のワインを利く至福の試飲会。彼女がなぜ超一流のワインを造れるのかを探る!

執筆者:橋本 伸彦

ルロワの哲学を聞け

ルロワのワインを日本において輸入販売する高島屋が昨年11月、日本橋店にラルー・ビーズ・ルロワ氏を迎えて彼女のワイン12種類の試飲会を行なった。日本の主要なワイン関連ジャーナリストや高島屋の特別な顧客が招かれたのは、ブルゴーニュ至高のワインを紡ぎ出す彼女に話を聞くためである。この記事冒頭の発言はこの試飲会でルロワ氏が語ったものだ。

ルロワのワインは打栓したのちに蝋封される

「最高のワインを造りたいのです。そのためにブドウに生命力を与えるビオディナミ(シュタイナー的有機農法)を始めました」という彼女は「ブドウが育った土地の性格がワインに刻印される」と考える。ネゴシアン(酒商)としてブドウを購入してワインを造る際は「特定の栽培家と契約せず、常に目隠し(銘柄を見ない状態)で味見をして最高のブドウを選ぶ」と徹底して高品質を目指す。

12種類のワインを利く>>
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