ジャクジーから愛を込めて：クライン(2ページ目)

ジャクジー家ゆかりのワイン

ジャクジーラベルのワインはイタリア品種中心

クラインは創業1982年で、ソノマのカーネロスに越したのは1991年。現在のオーナーはフレッドとナンシーのクライン夫妻なのだが、フレッドの母方の祖父はヴァレリアーノ・ジャクジー。風呂の中で泡を吹き出す装置「ジャクジー」を始めとする、機械関連の発明によって財を成した一家である。

クラインのワイナリーから道を隔てて真正面には、イタリア系のジャクジー家にちなんだオリーブ搾油所が建造されたばかりだ。ここはさながらジャクジー家記念館といった様子で、発明品や昔の写真などが展示される。併設された売店にはワイン、オリーヴ油、石けんなどのグッズが豊富である。

訪問者が絶えない試飲所

ソノマやナパでは、セラードア（試飲販売所）が重要な役割を果たす。観光を兼ねてワイナリーを試飲して回り、ワインをケース単位でまとめて購入するような客がいるからだ。ここでは昔から使われているコテージを居心地の良いテイスティングスペースにしてゲストを迎えている。

クラインで造られるのは、もちろん電気だけではない。ローヌ地方の品種や古木のブドウを使った、コクがありながらサラサラと軽やかなワインの数々である。クラインのワインは日本へ多く輸出されており、果実味たっぷりの気さくな飲み口に定評がある。カリフォルニアワイン・インスティチュートの協力で、このワイナリーを訪問することが出来た。

収穫期のワイナリーを見る>>