内戦のレバノンでワインを造る
レゼルヴ・デュ・クヴァン |
レバノンはチュニジアと同じくフランス領だった時代があり、ワイン造りの歴史も古い。だがここは、アラブ人がアラビア語で話す国、国民の7割を占めるイスラムの戒律が厳しい国である。ワインは残り3割のキリスト教徒の飲物、そして海外向けということか。
ワインは首都ベイルート近郊のベカー高原(標高1,000メートル前後)が主な生産地だ。高地で気温が低ければ、こうした暑い国でも酸味や上品さのあるブドウが造られるのである。このワインはなめらかでジューシーな果実味が樽香と調和して、なかなかいい。
中東で食べられる料理といえば、ヒヨコマメというガボガボした食感の豆をオリーブ油でさらさらのペースト状に仕上げた『フムス』、同じ豆を細かい挽き割りにしてひとくちコロッケ状に揚げた『ファラフェル』がある。これらはクサラのさっぱり目で樽香の効いた白そして鮮やかでパリッとフレッシュなロゼが合うが、中東のロースト肉料理『ケバブ』にはこの赤が合いそうだ。
ワイン名:レゼルヴ・デュ・クヴァン
(Reserve du Couvent)
ヴィンテージ(収穫年):2004
生産者名:シャトー・クサラ(Chateau Ksara)
ブドウ品種:
カベルネ・ソーヴィニヨン、シラー、カリニャン
地域名:ベカー渓谷(Bekaa Valley)
アルコール分:13%
輸入元:エム・アンド・ピー
価格:オープン(参考小売価格\1,980)
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