ワイン/ワインが際立つ飲み方と料理

こんなワイン会に参加したい!(5ページ目)

「ワイン会なんて堅苦しくてイヤ!」「マニアが集まって語るんでしょ……」と思っていませんか? 今回は、専門家が主催する本格的なワイン会の参加レポート。こんな内容のワイン会、行きたくないですか?

執筆者:橋本 伸彦

ラヴィオリの中身

サイコロ状の豚脂を散らしたソーセージの薄切りの上に円形ワンタン状のラビオリが2つ乗っている
『リードボーとモルタデラのラビオリ ナツメグの香り』
フランス料理でもおなじみ、白子のような食感の仔牛の胸腺がリ・ド・ヴォー。これを焼いたものと茹でたものの2種混ぜ合わせ、ポロねぎやモルタデラ(サイコロ状の豚脂が入ったソーセージ)などを加えてラビオリ(餃子やワンタンのような形状のパスタ)にして茹でている。

モルタデラと胸腺を合わせて、それぞれが持つ脂やコクの相乗効果となっている。こうした料理にはやはり、濃度となめらかさのあるワインが欲しくなる。

ラベル画像
キャンティ・クラッシコ
4. DOCG キャンティ・クラッシコ 2004年
(クエルチャベッラ)

紫色がかった色でまだ若々しい赤。チェリーやベリー類のなめらかな果実味が広がり、スパイスのような香りもある。

これはヴィンテージの良さがきちんと出ている。このワインはモダンなキャンティ・クラッシコの好例である。変わったラベルだから憶えておけば、ワイン選びに迷った時などショップで役立つだろう。

瓶熟成させれば、さらに風味にふくらみが出るはずだ。


ラベル画像
ヴィーノ・ノビレ・ディ・モンテプルチャーノ
5. DOCG ヴィーノ・ノビレ・ディ・モンテプルチャーノ 2002年
(ヴァルディピアッタ)

前のワインとは対照的にかっちりと詰まった香りと味わい。ヴィンテージのせいもあるだろうか。

新鮮で大胆な酸味とブドウの芳香や熟成香が感じられるから、ラヴィオリの香りを引き立てつつハーモニーを楽しめる上、味わいを引き締めてくれる。

これも数年置いたらほぐれて来そうな風味の赤である。



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