ワイン/ワイン関連情報

ワインの「テイスティング」って何?(3ページ目)

「ワインを味見して表現するのは難しい」「素人には無理なんじゃないの?」と思っていないだろうか?この基本さえ押えれば、あなたもすぐに本格的なテイスティングができる。そのポイントをあげてみよう。

執筆者:橋本 伸彦

テイスティングの楽しみ

まず、こうしたテイスティングをすることによってご利益が2つある。

■ 格段に味が分かるようになる
いつも飲み会で昨夜飲んだワインが思い出せないという人。テイスティングなら、ちゃんと自筆メモが残る。どれが美味しかったか、どれが酸っぱかったか、ワインの名前やヴィンテージも残っている。メモを持って美味しかったワインを買えばいいのだから、思い出せなくて困ることもない。比較してみる

■ 体験するワインの種類が増える
全部飲もうと思ったら、味見できるワインの数は少数に限られる。多くの種類を大勢で試すテイスティングなら長時間続けても、酔っ払って寝てしまうこともなければ、飲み過ぎて気分が悪くなることもないものだ。初心者は数種類から始めるといい。慣れれば10種類、プロは1日に100種類くらいまでは普通だ。

テイスティング、その後に


全部吐き出すと言ったが、ひと通りワインを利いたあとは空腹になるものだ。テイスティングで口に含む量は少ないから、ボトルに残ったワインは、料理や食べものを持ってきて並べるなりなじみの飲食店に持ち込ませてもらうなりして、存分に楽しむといい。あらかじめワインに合いそうな料理を用意しておけば、ワインと料理の相性を試すこともできる。

この時、テイスティングしたワインについて、自分の評価と他の参加者の評価を比較してみると、理解が深まる。同じ感想なら共感を呼ぶし、全く違う意見が出るのも興味深い。テイスティングは、ちょっと知的なゲームのようなもの。今度、誰かが家に遊びに来たらやってみてはどうか、ワインテイスティング。
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