ワイン/ワイン関連情報

ワインの「テイスティング」って何?(2ページ目)

「ワインを味見して表現するのは難しい」「素人には無理なんじゃないの?」と思っていないだろうか?この基本さえ押えれば、あなたもすぐに本格的なテイスティングができる。そのポイントをあげてみよう。

執筆者:橋本 伸彦

テイスティングのコツ


■ 全部吐き出す
口に含んで風味を見るだけでもアルコールは吸収されていく。どんな酒豪でも、飲み込んで味見してはしらふの判断力を保つことはできない。紙コップなりじょうごを差した大瓶やバケツなどの「スピトゥーン」めがけ、口の周りに垂れないようにぴゅっと細く勢いよく吐き出すのが国際的マナー。

■ チェックポイント
色、香り、味。色は鮮やかなら若い、薄かったら軽めというようなことが予測できる。香りには果実とその他いろいろな要素が入る。味は赤なら渋味、赤白共通で酸味、果実味、アルコール、そしてそれらが合わさったコクなど。バランスが良く余韻が長いのが、いいワインの特徴。

■ メモを取る
ワインのヴィンテージ、ワイン名、そして生産者名を書きとめる。味わったらひとことだけでもいいので、感じたままを自分の言葉でメモすること。それが後で自分の記憶を呼び起こすカギになる。プロのテイスティング用語と照らし合わせてみるのも楽しいだろう。メモは書いた後で人の意見に左右されることはないので、あなたの感じたことを後々まで正確に証言してくれる。

ルールを知ろう


■ 禁煙、強い匂い禁止
テイスティング会場はなるべく、まっさらな一枚の紙のようであってほしい。できるだけ白い壁やテーブルといった背景、日光に近い照明。そして、煙草やヘアトニック、香水などの強い匂いは自分では気付かなくても、他の人は気になるもの。口をすすいだり水分補給をするために水は用意したほうがいいが、チーズ、パン、料理は必要ない。

■ 会話は最小限で。
味見の最中、誰かに「これスゴイ!」「うわ、渋い!」などとつぶやかれると、心理的に大きく影響される。聞いた人は内心、「えっ? それすごくないじゃん?」とか「そんなに渋くないと思うが?」などと揺れ動くもの。また、「どう思いますかコレ」なんて会話を要求されると、肝心のワインに集中できなくなってしまう。基本的には無言で集中したいところだが、用があれば邪魔にならないように話すことだ。

こうした基本を守れば、この先にいろいろ特典がある。
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