紅茶/ティールーム・カフェ

江口だんご 「雪甘月」と村上紅茶

【新潟県・長岡市】古民家を改修したお団子屋さん。敷地の一角では蔵づくりカフェを営業。たまごの味をいかしたスイーツと、新潟県村上市の茶畑で作られる村上紅茶がおいしい。

桑原 珠玉

執筆者:桑原 珠玉

紅茶ガイド

太い梁で昔と今をつなぐ本店の建物

江口だんご本店の中庭。敷地一部にはギャラリーも併設。
新潟県長岡市、大きな団子が目印の江口だんご本店。雪国建築の特徴とされる太い梁を最大限に生かす建物は、同店店主二世代に渡る夢が古民家再生プロジェクトとして完成しました。

商い処と呼ぶ、名物のだんご販売所
江戸時代から残るが取り壊される寸前という古民家は、新しい息を吹き込まれ、2005年に同店の新たな拠点として出発しました。今を感じながら、どことなく過去にタイムスリップしたような気持ちにさせられます。

ガラス越しにだんご作りも見られます
敷地はとても広く、同店の最初の暖簾をくぐり、趣のある中庭を歩いて行った先にあるのが、商い処と呼ぶ名物のだんご販売所。ガラス越しに、職人さんのだんご作りの様子も見られるようになっています。この商い所から続く廊下を歩いて行き、突き当りにあるのが、蔵づくりカフェ、「雪甘月」です。


蔵づくりカフェ、「雪甘月」
たまごのなごみ系スイーツ・村上紅茶がおいしい

テラスからのどかな田園風景を眺めてひといき
雪甘月の入口を入ってすぐ、明るいショーケースには自慢のスイーツが並びます。ロールケーキ(プレーン、ほうじ茶)、プリン、シュークリームの全4品。

「日本海に面した自然環境の良い場所で、放し飼いの鶏が産んだ卵です。陽の光をいっぱい浴びて元気に育った鶏の卵は卵本来の味がします。」と江口さん
素朴なほうじ茶が香るロールケーキは、ふわふわした食感。5cmと太めにカットされますが、すんなりといただけるほど。
たまごの味がしっかりとしたプリンや、卵黄たっぷり濃厚なバニラビーンズ入りカスタードのシュークリーム。いずれも卵のうまさを生かした真っ直ぐな味が特徴です。また、シュークリームの皮には米所新潟らしくお米も使われています。

ロールケーキはプレーンとほうじ茶(写真)の2種類
店内は吹き抜け天井が開放的な1階部分と、どこかのお宅にお邪魔しているかのような、ぬくもりを感じさせる2階部分でいただけるほか、気候が良ければテラス席も気持ちよさそう。
スイーツだけを買って持ち帰るという人も多いようです。


地元産の紅茶、村上紅茶がよく合う

冬の厳しい寒さに負けない在来種からできた紅茶
ここでスイーツをいただく場合、村上紅茶がおすすめ。日本で茶が商業的に栽培される北限とされる新潟県村上市。村上で唯一、紅茶を作っているのが冨士美園です。1620年代に茶の種がこの地に蒔かれ、この地の環境に適応してきた在来種。およそ100年前までは村上の地でも輸出用に紅茶が作られ、アメリカなどに輸出されていたそうです。約1世紀の時を経て、2004年、冨士美園 茶師 飯島剛志さんが村上紅茶を復活させました。

 


紅茶(リーフ)は商い処でも販売
紅茶には、新潟の地に適合し、力強く育つ在来種の7月上旬から8月中旬あたりに取れる2番茶を使用。雑味がなく柑橘を思わせるようなさわやかな香り。渋みはほどよく、穏やかな味に仕上げられています。

【店舗情報】江口だんご本店
新潟県長岡市宮本東方町熊之宮52-1
TEL:0258-47-4105
OPEN:9:00-18:30
定休日:元旦

■関連リンク:江口だんご本店
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