Bunkamuraザ・ミュージアムで開催している「愛のヴィクトリアン・ジュエリー展 華麗なる英国のライフスタイル」。会場入ってすぐに迎えてくれるのは若き日のヴィクトリア女王の肖像画。
「太陽の沈まない国」とまで称され、英国の歴史上最も繁栄した19世紀 ヴィクトリア朝。その時代ジュエリー、衣装、さらには当時の様子がうかがえる銀製品や陶磁器まで、きらめくヴィクトリアンワールドに出会える展覧会「愛のヴィクトリアン・ジュエリー展」が、東京 渋谷にあるザ・ミュージアムで開催中です。
会場は3部構成となっており、第1章アンティーク・ジュエリー、第2章 慶びのウェディングと哀しみのモーニング、第3章 優雅なひととき アフタヌーンティー。
若き日のヴィクトリア女王 1842年頃 イギリス
F.X.ヴィンターハルター工房
会場入ってすぐ、目に飛び込んでくるのは「若き日のヴィクトリア女王」を描いた肖像画。シルクサテンのドレスにホ二トンレースを組み合わせたイヴニング。生涯身につけたといわれるゴールドのハートロケット。イギリス最高勲章であるガーター勲章をつけ、アルバート公から贈られた結婚指輪をつけている。左手に持っているバラは1837年の戴冠式にフランス政府から贈られた「ラ・レーヌ・ヴィクトリア(ヴィクトリア女王)」。この絵画に映し出された美しくて威厳のある女王は私たちをもっとヴィクトリア朝の華やかな世界へと導いてくれます。展覧会の一部をご紹介しましょう。

細工と装飾に優れたヴィクトリア朝アンティーク・ジュエリー


エナメル&サファイア、ダイアモンドネックレス
1880年頃 イギリス
カルロ・ジュリアーノ
旧イスメリアンコレクション
穐葉アンティクジュウリー美術館蔵
第1章のアンティーク・ジュエリーでは、繁栄を極めたヴィクトリア朝を映し出すかのようなゴールドのジュエリーなどが並びます。貴重な金に銅や銀を混ぜることにより、さまざまな色合いのカラーゴールドを作りだしたり、カンティーユ細工(細い金線を用いて作る)やレポゼ(薄い金版を型抜きし、裏から打ち出したり掘ることにより多様な模様を作る)による繊細な細工に宝石が組み込まれています。

リガードパドロックペンダント 1820~1830年頃 イギリス
穐葉アンティークジュウリー美術館蔵
また、それぞれ異なる意味が込められたメッセージ・ジュエリーというものも展示されています。例えば写真右の「リガードパドロックペンダント」は、3つの愛情が込められているそうです。ペンダントの形状であるパドロック(錠前)は“捕えられた愛”を、中央のターコイズとそれを囲む真珠で表現した忘れな草は“真実の愛 私を忘れないで”、ルビー(R)、エメラルド(E)、ガーネット(G)、アメシスト(A)、ルビー(R)、ダイヤモンド(D)、その頭文字を並べるとREGARDとなり、敬愛を表しています。