イングランド中部、ストーク オン トレントにあるスポード社の「ブルー ルーム」。ブルー&ホワイトの食器であふれています。平日のConnoisseur Factory Tours(より深くスポードを知る上級コース)に参加すればこの部屋の見学も可能。 |
その工場の敷地には自慢のブルー&ホワイトコレクションが一同に集められた部屋があります。「ブルー ルーム」と呼ばれる室内にはスポードブルーに彩られた大小の食器が、テーブルや棚、さらにフロアーの上にまでも並びます。その数300種類以上。
デザインがそれぞれ異なっているのに統一感があるのは派手でもなく控えめすぎでもないあのブルーのおかげといえるでしょう。スポードでは様々な陶磁器が作られていますが、とりわけ有名な、そして何より親しみやすいデザインが魅力のブルー&ホワイトコレクションについてご紹介します。
スポードのベストセラー「ブルー イタリアン」
ローマ近郊の廃墟をイメージしてデザインされた「ブルーイタリアン」。 |
「ジョージアンプレート」シリーズ。 左上から時計周りで「ローマ」、「ウィロー」、「フローラル」、「ガールアットウェル(井戸端の少女)」、「ウッドマン」、「ボタニカル」。 |
「タワー」は1814年に初登場。当時のイタリアの風景をモチーフにデザインされ、ブルーイタリアン、ウィローとともにかつて人気ベスト3のデザインでした。現在、ブルーとピンクで作られていますが、来年以降廃番となるようです。
ウィローパターンの原型を考案
スポードの大きな功績のひとつであるのが銅板転写技術。 |
ジョサイア・スポード1世によって1770年に設立されたスポード。陶器にブルーの下絵で装飾する銅板転写と、牛などの動物の骨灰を混ぜてつくられるボーンチャイナという独特の技術を完成させたと考えられています。
■協力
スポード日本総代理店 ブルールーム ジャパン
Spode 英国のスポード社。