通常は発酵室にいれて高温、高湿度の条件におき発酵させます。機械を使わないで行う場合は、ぬれタオルにくるんだ茶葉を日の当たるところに1時間くらい置くという方法でも良いそうです。
発酵を終えた茶葉は、発酵がさらに進まないように100℃程度の熱風にあて、その後60%℃程度の熱風でこげないように乾燥させます。手作りでは、フライパンで軽く加熱して発酵を止めた後、電子レンジで乾燥させて作ります。
届けられた出来立ての茶葉、その香りは、これまで紅茶で感じられたことのないくらいフレッシュな香りで、茶葉の色は烏龍茶に近い強い茶褐色をしていました。
すると力強さには欠けるものの、香りがやわらかく、マイルドな喉越し。紅茶らしい渋みが足りないけれど香りは紅茶らしくとても満足のいくものに出来上がっていました。なんといっても自分の紅茶だと思うと誇らしげに誰かにプレゼントしてみたくなるから不思議ですね。
今回は紅茶できるまでを手作業で行う方法を中心にご紹介しました。
■協力: 野菜茶業研究所 佐波 哲次氏
■写真提供・撮影協力: 野菜茶業研究所