写真左下の緑色のテントでは、摘果(てっか)を終えたミカンの実を使ってジュース作り体験をしていました。摘果は実の数をある程度減らし、ひとつひとつの果実に栄養をいきわたらせるために行われます。ミカンと思えないほどすっぱいけれど美味。 |
国内初のカンキツ公園
シトラスパーク瀬戸田
中央の白い建物がインフォメーションセンター、その右手がシトラスパビリオン。 |
島の西方、観音山の南側斜面に位置するシトラスパーク瀬戸田では、世界中の柑橘系フルーツを約600種類も栽培しています。いっぱいの光を浴びて、5月中旬ころ花が咲き始め、花期を終えた8月は大小の青い実をつけます。
シトラスパビリオン。 ブンタンの自然雑種である広島夏ザボンやインドシナ原産である田熊九年母(タクマクネンボ)は大きく黄色の実となり、支える枝によくぶら下がっていられるものだと感心してしまう。 |
園内に入って一番近いところにあるのは、シトラスパビリオン。特別展示温室として6つに分類されており、強い酸味と特有の香りをもつレモン・ライム・シトロン・ユズ類、生食としてなじみのあるミカン類など約135種を栽培。
どの樹を見てもレモンにしか見えない。品種名などの書かれたプレートだけが頼り。 |
食用に適さないカンキツもたくさん栽培されているのですが、なんとなく味わってみたくなります。日本区には黄金柑(おうごんかん)、安政柑(あんせいかん)なども栽培されており、普段は実の部分しかお目にかかることの無い果実の枝や葉にも興味が沸いてきます。
青い実がたわわに実っている木、細い枝をしならせながら大きな青い実をぶら下げている木、花が咲き終わったばかりで実が出来始めようとしている木。秋が深まり冬の訪れを感じる頃には、瀬戸内海をバックにして緑色の丘に黄緑色、黄色、オレンジ色の実をたくさん輝かせる光景が広がることでしょう。
国内では珍しい。アールグレイの香りを生むベルガモットも栽培
展示用だとしてもベルガモットが栽培されているのは国内では珍しいケース。