紅茶/ティールーム・カフェ

ブルボン家の雅なティーサロン

フランス貴族の末裔であるマリナさんを冠したティーサロンのご紹介です。香り大国フランスのエッセンスたっぷりのお茶は100種類以上にも及びます。中でもブルボンローズを効かせた情熱の紅茶に注目してみました。

桑原 珠玉

執筆者:桑原 珠玉

紅茶ガイド

マリナ・ド・ブルボンを冠するティーサロン

マリナさん好みの濃紺の茶缶がシックに並ぶ
東京都庭園美術館と松岡美術館からも歩いていけるところ、白金台のプラチナ通りにフランス貴族の末裔であるマリナ・ド・ブルボン・パルメさんの美意識を映し出したティーサロンがあります。紅茶の種類はなんと100種類以上。どんな紅茶通でもどれを選べばよいのかとショップで立ちすくんでしまうのではないでしょうか?
「ビジュー」は春を先どるさわやかな味
ティーリストは目的に合わせて選べるようにと改定され、主として飲む時間によってお茶を選ぶことができるようになっています。ほとんどすべてのお茶にはフレンチネームがつけられ、「Bijouxビジュー(宝石)」、「Feuフー(焚き火)」、「Ange アンジュ(天使)」など、どのような味や香りになるか想像を掻き立てられるものが多いのが印象的です。

人気商品は各店舗のオリジナルブレンドで、ここ白金台店はローズとジャスミンの香り豊かな「シロカネダイ」と柑橘系の「プラチナアヴェニュ」。香り大国フランスに影響されたお茶らしく、フレーバー系が目に留まります。「ビジュー」はルイボスティーをベースにしてアップル、グレープフルーツ、レモングラス、ヤグルマギクなどをブレンド。この他にアフリカ原産のルイボスティーをベースにしたお茶は現在10種類扱われています。

ブルボンローズの後口が甘酸っぱく残る情熱の紅茶


紅茶を飲むとき、ローズの花びらを何枚か浮かべて優雅に演出
店長さんとの会話のなかで興味深い紅茶を発見。「何かマリナさんらしい紅茶ってないのでしょうか?」との問いに店長さんが出してくれたのはブルボンローズが惜しみなくブレンドされた一品。マリナさんのパリのブティックで販売されている香水にも用いられるブルボンローズが特別多く配合されたお茶です。その名は「Ferveur フェルベール」、情熱という意味だそうです。紅茶よりもローズの方が多くブレンドされているかと思われるくらいです。ブルボンローズとはフランスのブルボン王朝にちなんで付けられた旧ブルボン島(現レウニオン島)に由来します。

紅茶を入れてみるとローズの香りがやさしく感じられるだけで、これならローズだけのお茶を好まない人にも無理なくいただけるでしょう。鮮やかなピンクの花びらはティーポットの中で紅茶と混ざり合って色素が移り、茶殻となって表れるのは肌色の花びらとなります。うっすらとした甘酸っぱさが後を引きます。ローズの効能は女性の味方。ローズはホルモンのバランスを整え、肌荒れ予防にも効果的。また、その香りはストレスから解放してくれるようです。つらいときには薬を飲むより先にこちらで試してみたいですね。

ブランケットをひざに掛けてくつろげるように気遣いがなされる
白金店では、1階はショップ、2階はレストランになっています。2階のレストランにはテラス席が設けられており、お茶をする方たちに人気があるそうです。冬にはストーブが焚かれ、ブランケットがそれぞれの肘掛椅子の背もたれに掛けられて利用できるようになっているので、くつろげるような気がします。


 
■MARINA DE BOURBON マリナ・ド・ブルボン
【閉店】
東京都港区白金台5-14-1
Tel:03-3444-9720 (ティーブティック)
03-3444-9730 (レストラン)
Open: 11:00-20:00 (ティーブティック)
11:30-23:00 (LO) (レストラン)
店休 第2水曜日
東京メトロ南北線・都営三田線の白金台駅 出口1より徒歩5分。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。

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