パン/パン屋さん取材レポート(東日本)

ル・パン・コティディアン【芝公園】

ベルギー発、現在では世界17カ国に店舗展開を行うベーカリーレストラン、ル・パン・コティディアンがついに日本に上陸しました。第一号店となる芝公園店をレポートします。

清水 美穂子

執筆者:清水 美穂子

パンガイド

 

レストランではなく正真正銘のベーカリーとして

1990年、ベルギーのブリュッセルで創業し、現在は世界19カ国26都市で151店舗を展開するベーカリーレストラン、Le Pain Quotidien(ル・パン・コティディアン)の日本第一号店が2011年1月5日、芝公園にオープンしました。
入ってすぐの売り場。大きなパンが並ぶ

入ってすぐの売り場。大きなパンが並ぶ

東京タワーを望む日比谷通り沿いの緑の多い一角を、都会の中の小さな田舎、と創設者のアラン・クーモンさんは言いました。「このように静かな環境で1号店をオープンできて嬉しく思っています。ここはショップとレストランが併設されたパンの工房、正真正銘のベーカリーです」

パスタやカレーが出てくることがない(パンをおいしく味わうためのそれでない限り)レストランの、主役はパンです。
ショップからもレストランからもパンを作る様子が見える

ショップからもレストランからもパンを作る様子が見える


オーガニック小麦のパン

創業時から受け継がれているシンプルなパンは、オーガニックの石臼挽きの小麦粉(フランス・デコローニュ社製)、塩、水、酵母のみを使用し、レストランのメニューはすべて、パンを愉しむ料理や飲みもので構成されています。料理の食材も、複雑な加工がほどこされていないことにこだわっています。
左上から時計回りに、ベーカリーシェフの森和也さん、パン売り場、Le Pain Quotidienならではのセルフサービスのジャムとスプレッド、ペストリーコーナー

左上から時計回りに、ベーカリーシェフの森和也さん、パン売り場、Le Pain Quotidienならではのセルフサービスのジャムとスプレッド、ペストリーコーナー

入り口付近のパン売り場は、大型パンをのぞいて日本ではおなじみのセルフサービス(自分でトレイにパンをのせる方法)になっていますが、これは世界151店舗の中でも日本だけだそうです。

大型のパンでおすすめをあげるとすれば、まずは「オーガニック小麦の全粒粉パン」を味わってみると良いでしょう。これはレストランのタルティーヌにも使われている、この店イチオシのパンです。
オーガニック小麦の全粒粉パンundefinedS

オーガニック小麦の全粒粉パン S

オーガニック小麦の全粒粉パンundefinedプチ

オーガニック小麦の全粒粉パン プチ

本国のレギュラーサイズは約2kgの大型(2800円)。これでは日本人には少々大きすぎるかもしれないということで日本仕様の約800gのSサイズ(1280円)があります。このほか、Sのハーフサイズ(710円)、プチ(210円)があります。ライ麦、クルミ、スペルト小麦のパンなどでもサイズが揃っていますが、大きいほうが、このパンらしい味わい深さをいっそう感じられると思います。

次は併設のレストランをご紹介します。
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