シュールムジュールのパン
シュールムジュールのパン、というより、荻窪のル・クール・ピューのパンと言うべきでしょうか、隣駅の西荻窪でも、そのパンが買えるようになりました。パンは全体的に小ぶりの食べ切りサイズが特徴で、150円~180円のものが20数種類。アーモンドが粒ごと入った「オランジュアマンド」やこしあんの入った細長い形の「あんパン」など「印象に残ったパン2008年1月~4月」に取り上げたのと同じものもあります。
山型の食パン、パンドミ(315円)はプレーンの他に、ハーブ味、カラメル味のものも。ここの食パンはトーストするとサクッと軽くおいしいですが、そのままで食べるのもおすすめです。パンドミやバラエティに富んだ小さなパンは、家庭でのサンドイッチづくりを面白くしてくれると思います。パンやお菓子を買いに立ち寄るお客さんも多いようです。
パンのショウケース |
食パンコーナー | 細長いあんパン |
ヴィエノワズリ類 | 人気のオランジュアマンド |
カンパーニュにそのままバターをつけて食べるのが、鈴木シェフは お好きなのだそうです。自家製レーズン酵母を使った「カンパーニュルヴァン」は、開店当時からある人気のパンのひとつです。
洋菓子にもパンにも「意味のない飾りはつけない」というシェフの創るパンだから、見た目に派手さはなく、何気ない様子を装っています。でもよく見るとその中に、オニオンとマロンの組合せや、クルミ、アプリコット、ベーコンの組合せなど、料理的でユニークなパンがあるのに気がつくことでしょう。
オープン当初からほとんど変わらないラインナップで、現在は姉妹店2店の店先にも並ぶオリジナルのパンたちは、料理と同じ店に生まれ、その料理に寄り添い、調和をみせてくれます。日常のパンの、ひとつの幸せな在りかたを、この店で見ることができました。
カンパーニュルヴァンは通好みのハード系 |
■シュールムジュール
2012年閉店
鎌田シェフは独立、2012年10月、ラ・プルミエ・プゥッス(西荻窪)をOPEN