料理からお菓子、そしてパンへ
ムッシュソレイユのシェフの竹内勉さんは、もとは料理人を志していました。フランス料理店での修行中、デザート部門を担当した時に「レストランのデザートは生地から組み立てまですべてを一人で担当するけれど、パティスリーのお菓子はどんなふうにつくられているのだろう。現場を見てみたい、と思って」島田進シェフ時代のシェ・シーマへ。そこでは、料理の道でも生かしていかれるお菓子を中心に学ぶことができたそうです。
その頃の竹内さんには田舎でペンションでもやろうか、というような漠然とした夢がありました。 料理、デザートとくればパンも現場で勉強しておきたい。そう思った彼はドゥースフランスビゴの店を紹介してもらいます。
業界では昔からパン職人は、料理人や菓子職人に比べて地位が低いように言われていましたが、ビゴの店には 、パンを料理やお菓子とともに広めながら、パン屋さんの地位向上に努める人々の存在がありました。そこで竹内さんは、パン職人になろうと考えるようになったのだそうです。「自分は、料理やお菓子の経験を、エッセンスとしてパンに取り入れ、 生かしていけたら……!」そして1996年にムッシュソレイユがオープンしました。
ワインのお供に最適、変わりフランスパンもロングセラー |
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