リニューアルオープンしたラ・フーガス

梅ヶ丘から秋川にほど近い場所へ移転、 昨年12月半ばにリニューアルオープンした ラ・フーガスを取材しました。

パンの種類は現在40ほど。ひとつひとつ大切に考えてつくられている。

東京都あきる野市草花。草花という素敵な地名に東京都でも遠い所を想像しました。「ちょっと遠いかもしれないけれど、ゆっくりできますよ」電話の向こうで、ラ・フーガスの仁礼(にれい)さんは楽しそうに言いました。取材に伺った日は東京ではめずらしく、しんしんと雪が降る日。バスを降り、雪景色の川辺を歩くこと数分で店に着きました。

心機一転の理由

厨房手前の壁には仁礼さん手描きのタイルが壁に埋め込まれている。絵には麦の収穫からパンができるまでのストーリーが。
仁礼正男さん、久美子さんドアの窓にフーガスのモチーフ。

梅が丘で10数年、忙しく走り続けた日々。工場が古くなり、改装を考えた仁礼さんは、一生ここでやっていくのだろうかと考えました。好きで始めたパン職人の仕事でしたが「何のためにやっているのか?」と、自分に問う時期もあったそうです。

「ここで生活基盤を見直せば、あくせくしないでやっていけるはず。パン屋だから完全にマイペースというのは無理でも、ちゃんとおいしいものをつくれば、どこでもできるよな、と思ったんです。自然の中で住居兼パン屋、カフェスペースもつくって、おいしいと思うものをお客さんに提供できたらいいなぁと思って」

現在はパンの種類も以前の半分以下に少なくしたものの、分業でなくすべてひとりでつくることで細かいところまで目が行き届くことに、満足しているのだそうです。

「今はストレスゼロの生活ですよ」仁礼さんは言います。店内にはのどかな空気が流れ、心も体も休まる感じです。

ラ・フーガスのカフェ

売場奥のカフェスペース。窓の外は平井川沿いの遊歩道。夏には泳ぐこともできるそう。

店の奥には大きな窓から自然の景色が楽しめるゆったりとしたカフェコーナーがあります。 現在メニューは飲み物だけですが、ゆくゆくはパンと楽しめるものを増やしていく予定だそうです。

「前は余裕がなかったんですけれど、今はお客さまがいらっしゃらなかったら鼻歌を歌っていることもあったりして。お客さまと話しながらカフェの仕事をするのも楽しい。のんびりしに来ていただけたらと思います。」 久美子さんも楽しそうに言います。

オーストリアのユラ社の豆を挽いている。カプチーノ(400円)大きなテーブルのあるカフェコーナーからは豊かな自然の景色。
カフェコーナーではおいしいパンを楽しめる。

次のページはラ・フーガスのおいしいパンをご紹介します。