※ベッカライ徳多朗はリニューアルオープンしています。最新記事はこちらの「ベッカライ徳多朗【たまプラーザ】」記事をご覧くださいませ。

懐かしくて温かいお店

17年前にオープンして以来、ずっと静かな人気を保ち続けているパン屋さんがあります。たまプラーザ駅から10分ほど歩いた線路沿いにあるベッカライ徳多朗です。そのひっそりとした店構えとは対照的に、ドアを開けるとたのしげに順番を待つお客さんの行列ができていたりします。

パンが焼きあがるたびに、店員さんはその説明をしたり、お店のドアに小さな貼紙をつけたりはずしたりします。それを見ながら順番を待つ時間はパンを選ぶ時間。並びながら選ぶのが、この店のお客さんのスタイルです。

ベッカライ徳多朗には、食パンもバゲットも、ルヴァン生地のハード系のパンも、デニッシュも惣菜パンもあんぱんもドイツパンもあります。丸ぱんやブレッチェンなど、パン屋さんにありそうでなかなかない、おいしいプレーンロールがあるのが、とてもいいと思います。

ブレッチェン(105円)「砂糖、油脂、卵が入っていないのにいい重みがあるのは、玄米ごはんを練りこんであるから」
トレイを持たずショウケースのパンを指差して注文する対面販売

徳多朗さんのスペシャリテ

「徳多朗」さんというひとがいるわけではなく、パンをつくられている徳永さんご夫妻の「徳」をとって「徳多朗」。パンの仕込みはご主人の徳永淳さんが担当しています。14人ほどが働く工房ですべてのパンの工程に携わり、指揮するのは奥さまの徳永久美子さんです。 店の開店はヨーロッパの国のように6時半と早く、朝から晩まで大忙しです。

徳多朗からはソフトフランスをつかった「ミルククリーム」や、金時豆の「豆ぱん」、ひよこ豆の入った ノンフライのカレーパンなど、日本ならではパンがいくつも生まれています。

たとえばその「ミルククリーム」。やわらかいコッペパンにミルククリームというのは昔からあったけれど、家族みんなハード系が好きだったから少し固めのパンに挟んでみたのが始まりだとか。「自分たちが食べておいしいもの、子供たちが食べておいしい ものがいいですね」と淳さん。そんなふうにして徳多朗のパンは生まれ、つくり続けられていきます。

季節のデニッシュに入れるフルーツは久美子さんが炊いています。甘酸っぱい果実味がたっぷり満喫できます。

徳永淳さん 久美子さん
季節のデニッシュ、ネーブルアプリコット(240円)


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